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【カフェ営業記】僕たちが「学生起業家」と名乗らなくなったワケ

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

Laughterの歩みはコーヒー屋としては少し特殊で、2018年10月にタイ産コーヒー豆の輸入・販売を行う会社を学生起業で立ち上げたのがスタートでした。そこから約2年間イベント出店などを経て、2020年10月Laughterがオープンします。

会社を立ち上げたのは4回生の10月で、ギリギリの学生起業でしたし、学生だった半年間でやれることは限られていました。
それでも、卒業してからも「学生起業家」として紹介される場面があり、「学生起業」というバックグラウンドから繋がったご縁やお仕事も沢山いただきました。

僕たちにとって「学生起業家」という肩書は大きな武器となりました。
そして、この武器が生かせる場面を沢山の方に作っていただきました。
その点は本当に感謝していますし、今でも学生さんと携わるお仕事もさせていただいています。

一方で、卒業から時間が経つにつれて「学生起業家」と呼ばれることに焦りを感じてきました。
そもそもあと何年、学生起業家と呼んでもらえるかわからないし、自分たちに新しい武器が身についていないからこそ学生起業家という肩書を更新できていないんじゃないかと。

大人になって頑張っているのに未だ「元天才子役」と呼ばれる。
例えるならそんなイメージでした。

そこから、事業紹介などの場面ではあえて学生起業であることを強調しなくなりました。
もちろん、自分たちにとって武器の一つではありますが、それをメインに戦うことはやめようと。

「学生起業家」という肩書に自分たちが甘えないようにとの考えからでした。

大学時代のからの恩師にこんなことを言われたことがあります。
「これまで何をやってきたかではなく、今何をしているのか、これから何をしたいかで人をワクワクさせられるようになりなさい」と。

これまでの過去に甘んじず、常に前を向く。
そんな存在であり続けたいと思います。


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