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中日ドラゴンズが首位になりました

「信じられない…!」そして「涙が出るほど嬉しい」
これが嘘偽りない今の気持ちである。
この感覚が久しぶり過ぎて、どう喜んで良いかも忘れてしまっていた。

4/9(火)敵地横浜でのDeNA戦に快勝し、我が中日ドラゴンズはセ・リーグの首位となった。
ドラゴンズがセ・リーグの単独首位に立つのは実に2891日ぶり。
もう8年前の出来事であった。

嬉しくて、思わず順位表を記録したファンの方も多かっただろう。

私もその一人である

振り返れば、ドラゴンズファンにとっては長く険しい道が続いてきた。
90年代後半から礎が築かれ、2004年の落合監督就任からチームは黄金期を迎える。2005年頃からファンになった僕にとって、ドラゴンズが勝つことは当たり前の事だった。8年で4回の優勝、全てAクラス。
日本シリーズやクライマックスシリーズでの敗退を本気で悔しがっていた。
今思えば幸せな時間だったなと思う。

2011年に落合監督が退任。歯車が狂い始めた。
後を受けた高木監督2年目の2013年に4位転落。黄金期を支えた谷繁監督に再建を託すも、黄金期の代償はあまりに大きかった。

最後に単独首位に立った2016年5月。ようやくチーム再建の道が見えたかに思えた。しかし、夏場に大失速。終わってみればチームは19年ぶりの最下位だったので、2016年以来の単独首位と言われてもピンと来なかった方も多かったと思う。

ただ、小笠原・木下・福・柳・京田といった長年チームを支えることになる選手を獲得し始めたのがこの頃。
森・与田両監督による再建で、2020年には3位に。

そして2021年オフ。満を持して立浪監督就任。引退から12年。選手としての実績、人気は十二分!「ミスタードラゴンズ」の監督就任に名古屋の街は大いに盛り上がったが、ここからが本当の試練の始まりだった。

2021年5位に終わったチームを「5位に終わるチームではない」とコメントするも、2022年の結果はまさかの6位。
「確かに5位で終わるチームではなかった」と辛辣な声が散見された。

そして、2023年も結果は6位。
連日、各媒体からチームに関する信じられないような話題が飛び交った。
見ているのもつらくなるチーム状況だった。

一方、僕が住む京都で報じられるのは連日の阪神タイガースの快進撃。
球界最年長監督がユーモアを交えたコミュニケーションでチームをまとめあげた姿は、どうしても立浪監督とは対照的に映ってしまった。

歓喜のビールかけもドラゴンズファンとしては悔しくて見ていられなかった。
「強くて、何をしてくるか分からない不気味なチーム」から、「まぁ、ドラゴンズなら勝てるか!」といわれるチームになってしまった。

「落合監督の頃は強かったですよね」と言われることが悔しかったが、それが現実だった。

でも、このチームで優勝をもう一度味わいたい!
「春の珍事」と揶揄されてもやまないドラゴンズファンの歓喜の渦は、まさに待ち続けたファンの想いが爆発したものだったと思う。

2016年は本当に「春の珍事」で終わってしまった。
しかし、今はそんな不安を払しょくできる戦力が整っている。

今年は辰年。秋に龍が舞い昇る姿を信じてやまない。

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