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今不安の中で歩いているその道が、最高の道だと気づくこと。

大学生になったころから、本来前向きな気持ちであるはずの「より良くなりたい」という思いに苦しくなることが多くなりました。何をしていても、今のままでは足りていない、もっとよく生きられると感じて、不安や焦りを感じるのです。どうしたら、「より良くなりたい」という思いを前向きなエネルギーに変えられるだろう。ずっと考え続けた先で見えてきたものについて、書いてみます。


大学生になったわたしにとっての「より良い」って?


高校を卒業するまでは、たくさんの具体的な目標のために頑張ることで日々が充実していて、その目標を達成した結果、より良い自分になっていく感覚がありました。
しかし大学に入ってからは、日々をどんな気持ちで生きているかを大切に感じるようになりました。具体的な目標は見つからず、「より良く生きたい。幸せに生きたい。」というそれ自体が目標になっていたように思います。


「より良く生きたい」

漠然としたその願いのもとで、たくさん本を読み映画を観ようと思ったこともあった。日記も習慣になった。毎日たくさん、感じて考えて、自分自身と向きあう時間を多く過ごしました。
でもどれをしていても、「わたしは確実により良くなっている」という確信は得られませんでした。
こうなれれば満足という明確なゴールも、正解だと思える手段もわからない。だから不安。焦る。そんな日々を過ごしていました。

大学に入ってから「より良くなりたい」が不安や焦りをうむものとなってしまった原因は、自分にとっての「より良い」がどういう状態かわからないためゴールがわからないこと、何をがんばってもゴールにたどり着くための正しい道のりを進んでいると実感できないことでした。


ゴールは「頭の中の小さな声」が教えてくれる


今もそんな不安や焦りから完全に解き放たれたわけではありません。
でも最近やっと、自分にとって、これが得られたら満足だと心から納得できる1つのゴールを見つけられたのです。

そのヒントをくれたのは、先日珍しく見ていたYouTube(Dropboxの創業者であるドリュー・ヒューストンという方が、マサチューセッツ工科大の卒業式で行ったスピーチの動画)からもらった言葉でした。

そのスピーチ語られていたことは、
「大学を出てこれからの人生をプランする中で大変なのは、”ここからどこへ行くのかわからない、でもできるだけ早くゴールにたどり着きたい”ということである。だから卒業生たちに”成功へのカンニングペーパー”をプレゼントする。」というものでした。

その中でわたしにとってとても大切な気づきを与えてくれたものがいくつかありました。

・”最も幸せで成功している人たちは、”自分にとってのチャレンジを攻略することに夢中になっている人”で、その人にとっては、それがとても大切なこと。そんな人たちは、”テニスボールを追いかける犬”に似ている。

・他のどんなことをしていても頭の片隅から追い出すことができない「頭の中の小さな声」が、一番正しいのだということ。

・人が一生懸命働けるのは、人より優れているからという訳ではない。問題を解決するのが楽しいから一生懸命働くのである。だから今からは、自分自身を追い詰め、一生懸命やるのではなく、自分自身を惹きつけるテニスボールを見つけることが大切。それには時間がかかるかもしれない。でも見つかるまでは自分の声に耳を傾け続けて



わたしの中にも、「頭の中の小さな声」はありました。

あの時なんとなく感じた気持ちって、どうしてなんだろう。ほんとはどういう気持ちだったんだろう。」とか、「今日わたしが言った一言であの人はとても救われたと言っていたけど、弱っているときに人からもらいたいものってなんなんだろう。」とか、そういう小さな声がいつもあって、考えることをやめられない。追い出すことができません。

「人が何を感じ、考え、どう生きているのか。幸せはどこからうまれるか。そういうことに向き合うことがとても大切。」

これがきっと、わたしのテニスボールです。今までもずっとしてきたし、わたしにとっては生きるために必要なのだと思います。


このテニスボールを素直に追いかけていくことが、今まで漠然としていた「より良くなりたい」をかなえる1つのゴールなんじゃないか。

今までは、何かのスキルでもないし、それで誰の何の役に立てるかもわからないから、これが好き、これがわたしの大切なことだと胸をはって言えなかった。
本を読む。映画を観る。日記を書く。人と話をする。noteを書く。ぜんぶほんとうに大切なことだったのに、「これが何になるんだろう。」そう思って、その価値を信じていなかったから、自分にとって本当に大切であるはずのことをしていても、心が満たされず、焦ったり不安になったりしていたのです。


わたしのゴールが見つからなかったのは、出会っていなかったからじゃなく、それが大切なゴールだと認め信じることができなかったから。ほんとは一番近くにあったゴールに気づくことができました。


テニスボールの追いかけ方


だからこれからは、「テニスボールの追いかけ方」を探究していきたいと思っています。

どうしたら、人の感性、考え方、生き方や幸せとより深く向き合うことができるのか。
そのための素敵な手段を探すこと、その手段を日々実践すること
に、自信をもって全力をかけたい。今まで漠然と「より良く」なるためにしてきた読書や日記、noteもそのうちの1つです。特にnoteは、わたしが大切にしていることを自分の中にしまっておくだけでなく、誰かに伝えられるというすごい力を持っていると思うから、大切に続けていきます。


道を照らす光


こうして、進んでいきたいわたしの道が見えてきました。けれどそれは、急に見つかった新しい道ではなく、ずっと自分が歩いていた道でした。今までは、ゴールも見えないしこの道が正しいかどうかもわからないから、暗くて不安な道だった。でも今、道のさきにあるゴールと、その道を歩むこと自体の価値を信じることで、道を照らす光を手に入れたような感覚があります。これからは自分で道を照らしながら、前向きな気持ちで歩いていきたいです。



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