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ファイブ!〜あとがき〜
初めまして。土平のきのです。
一つシリーズものを書き終えて、それっぽく、
あとがきを書いて、作家さん気取りをしてみたいので、ここに記していこうと思います。
おままごとにお付き合いしていただければ、幸いです。
さて、まずは題名の『ファイブ』については、おやじギャグですw
部活動は五人集めないと廃部になる。
ファイブ、ハイブ。語呂の良さで決めました。
あぁ~くだらない。
でも、それだけだと、しょうも
ファイブ!〜廃部にはさせない!〜⑨
≪ガラガラッ≫
『小坂先輩、まだお時間大丈夫ですか?』
『うん。別に予定はないから。…やっと二人きりになれたねっ。』
『え?』
『あぁごめん。真面目にふざけるのが染みついちゃってて。それで相談って?しかも職員室で話せない内容なんでしょ?』
『あ、はい。…小山さんから聞いたんですけど、演劇部が危ないって。』
『あ~うん。人が捕まらなくてね~。』
『それで…一つ提案なんですけど。』
『
ファイブ!〜廃部にはさせない!〜⑧
≪キーンコーンカーンコーン≫
2018年4月15日。17時00分。
「あぁ、チャイムが…。」
「はぁ、こんだけ呼びかけてもダメか~。」
「先輩、今日はもう喉を休めたほうが…。」
「ありがとう、でも、もう少し。演劇部でs…」
「木原、小山さん。」
「ぶ、部長!!」
「…小山、場所変えよう。」
「え…。でも先ぱ…。」
「すみませんでした!!!」
「…!!部長?」
「すみませんでし
ファイブ!〜廃部にはさせない!〜⑦
≪チリンッチリーン≫
2018年4月15日。8時15分。
颯爽と風を切り、敷地内の駐輪場に現れたのは、演劇部の小山。
昨日のこともあり、いつもはモノレール通学だが、今日は自転車で登校していた。
「あれ?小山っち珍しいね~。おはよう~。」
「おはよう~谷やん~。」
「今日はどうしたの?」
「ちょっと気晴らし~。」
「なんかあったんだね~。話聞こうか?」
「ううん。大丈夫。」
「そかそか
ファイブ!〜廃部にはさせない!〜⑥
≪ペタンっペタンっ≫
広い渡り廊下に、虚しく響き渡るサンダル音。
努力をしても報われないことはある。
たまたま、その報われない努力だっただけだ。
そう。仕方ない。
自分に言い聞かせるように、小坂はサンダルを踏みしめた。
「はぁ~。これからどうしようかな~。気まずいし、しばらくサボろうかな~。歴代始まって以来のサボり部長!いや、もう会長か?ハハ…。くそっ。最低だな俺。本当に最低だ。人に八つ当たりと
ファイブ!〜廃部にはさせない!〜⑤
≪キーンコーンカーンコーン≫
2018年4月14日。17時00分。
一般生徒の最終下校時刻。刻一刻と迫りくる青紙のリミット。
小坂部長、並びに木原副部長は、もう限界が来ていた…にも関わらず、更なる精神的ダメージを受けていた!!
「迫ちゃんが、軽音部の副顧問?!」
「え?知らなかったんすか?」
「初耳…。」
「あ、それまだ言っちゃダメじゃね?」
「あ、ヤバ。」
「一体どうゆうこと?」
ファイブ!〜廃部にはさせない!〜④
≪テテテッテッテテテッタタンッ≫
軽やかなリズムで、キーボードを華麗に指が跳ねる。
日本語、英語、少しであればプログラミング言語も知っている!
そう、その男こそ、現パソコン研究会会長、1年3組 田島敬之!その人である!
…誰?!!
「いや~助かるよ田島君!」
「い、いや。それほどでも…」
「私、ちょっとローマ字打ちが苦手で…えへへへ」
「だ、大丈夫だよ。小山さんなら、その、す、すぐに打て
ファイブ!〜廃部にはさせない!〜③
≪チッチッチッ≫
2018年4月14日。15時35分。
演劇部員たちは、それはもう、失意のどん底に叩き落されていた!!
木原副部長は、溶けるように机にうなだれ、小坂部長に至っては、仰向けに寝そべり、穏やか顔で手を前に組んでいた!!!
ことの発端は、前日の部活終わりのことだった…。
『あれ?誰だろう?』
『小山~せめてマナーモードにしときな~』
『あ、すみません!…先輩!大変です!!』
『え?』
ファイブ!〜廃部にはさせない!〜②
《チッチッチッ》
2018年4月13日、15時15分。
演劇部たちは、頭を抱えていた!!!
《ガラガラッ》
「お疲れ様〜…あれ?皆揃って元気ないね〜。元気出していこう!」
「誰のせいだと思ってるの迫ちゃん!!」
「あ〜ごめんて〜。気づかなかったんだから、しょうがないじゃん?あと、せめて名前のあとには先生って付けてよ〜小坂くん。」
「本当にどうしよう。。」
「ん?これってポスター?いい出
ファイブ!〜廃部にはさせない!〜①
≪チッチッチッ≫
2018年4月12日15時25分。
某 東京都立高等学校、その一角を担う化学講義室に、手に汗握る緊張が走るッ!!!
≪ペタンっペタンっ≫
渡り廊下に響き渡る、よく使いこまれたサンダルの音。
≪ガラガラッ≫
その場にいた人間が、一斉に扉を見る。
「遅くなって済まない。HRが長引いてしまった。」
一人の男が化学講義室に入室した。その男は肩で風を切る勢いで教壇に立ち、カバンを下した