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視覚障害者はプログラマーとして生きられるか スクリーンリーダーの選択

こんにちは、土田淳也(@mocoatuya)です。
網膜色素変性症という目の病気を持ちながらもプログラマーとして生きていくための準備などを綴る記事です。

今回は、プログラミングに適したスクリーンリーダーは何であるかということについて書いていきます。

結論から書くと、Windows用スクリーンリーダーのNVDAを選択すれば間違いないと思います。

理由1:先人の方々がいる

Twitterなどで情報収集をした結果、NVDAを使用してエンジニアとして活躍されている方々が何人かいることが分かりました。困った事があれば先人の方々の知恵を借りることができることは大きなメリットだと思います。
またNVDA日本語チームという団体がNVDAについて情報発信をしているので、他のスクリーンリーダーよりも情報の入手しやすさの面で優れています。

理由2:フリーソフトウェアである

NVDAは無料のWindows用スクリーンリーダーです。
Jawsというカスタマイズ性に優れたスクリーンリーダーを用いてプログラミングをされている方もいるようなのですが、有料(それなりに高い)なのでスクリーンリーダーの導入としてはNVDAを選択するのが良いと思います。

理由3:Visual Studio Code との相性が良い

実際にNVDAを使用しながらVisual Studio Codeでプログラミングをしてみました。使用感をまとめると

・読み上げてほしい箇所をきちんと読み上げてくれる
・読み上げの動作が安定している
・Visual Studio Codeのほとんどの機能をキーボード操作のみで行うことができるのでスクリーンリーダーと相性がよい

といった感じになります。

まとめ

以上の理由により、プログラミングで使用するスクリーンリーダーはNVDAで良いと思います。またテキストエディタの選択ですが、Visual Studio Codeであればキーボード操作のみでファイルのアクセスなどが容易であるのでおすすめです。今後の記事で詳しい使用感などについて書いていきたいと考えています。

余談:Macユーザーの方へ

macOsにはVoiceOverというスクリーンリーダーが標準でついていますが、個人的にプログラミングにはおすすめできません。
(macOs Catalina+Visual Studio Codeの環境ではVoiceOverが上手く読み上げてくれませんでした。)

NVDAを使いたいけどMacしか持っていないよ、という方はBoot Campという機能でmacOs とWindowsを切り替えることができるようになるので、ぜひ試してみてください。私もBoot Camp機能でいれたWindowsでNVDAを使用しています。




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