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引退試合

中学高校では
3年生の
部活引退シーズンを迎えている。

1年間
部活を引っ張ってきた3年生たちが
この時期
最後の大会を迎え、
負けたら引退
となる。

つい先日
三男の高校バスケ部では
大会が始まり、
そして
敗退し、
3年生の先輩は引退した。

娘の中学バスケ部も
もうすぐ
3年生の先輩たち最後の大会が始まる。



我が子の引退試合は
応援する親にとっても
すごく記憶に残るものになる。

もうずいぶん前なのに
長男の
最後のハンドボールの試合が
白熱したのを覚えているし、
次男のバスケの
ラストプレーは
脳内でいつでも再生できる。
三男の
中学最後のバスケも
今でもくやしい。

そう。
引退試合
イコール
負け
なのだ。

必ず
負けて終わるのだ。

全国大会で優勝するチーム以外は
すべての中高生が
負けて
くやしくて
泣いて
引退していく。

こんなとこで終わりたくない
もっと部活やりたい
と言いながら
負けて
引退していくのだ。

だから
それをそばで見ている親も
まだ終わってほしくない…と
くやしくて
いつまでも
記憶に残る。


三男の
中学時代のバスケ部顧問が
「引退」について
語ってくれた言葉は
とてもよかった。

先輩が引退し
自分たちの代になった
2年生の三男たちに、
そのスタートのときに
先生は
こう言ったのだ。

いつか
負けて
引退する日は必ず来る。
その日をどう迎えるのか
を考えながら
日々を過ごしてほしい。

このひと
体育科の先生で、
体育科らしく
ちょっとデリカシーがなかったりして
女子に疎まれたりしていたのだが…
この言葉で
ちょっと見直した。
親子ともに
このメッセージは
非常に心に残るものだった。

必ず来る
「終わり」を
自分たちは
どのように迎えるのか
それをイメージしながら
日々を過ごせとは…
目の前のことで精一杯の中学生にとっては
目からウロコが落ちるような
なんと
すごいアドバイスだろう。


部活だけではない。
いろいろなことが
近い未来に「終わり」を迎えるのだ。

だけど
それを分かっているのに
目をそらして
日々の雑事に流されてしまう。

そして
いよいよ「終わり」を迎えると
あれもこれもと
後悔が押し寄せる。

後悔のないように
今を精一杯過ごせ

これは
大人のわたしたちにも
ずしんとくる言葉だった。

子どもたちの営みから
学ぶことは多い。

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