万博まであと半年
万博に関しては、メディアのネガティブな報道ばかりで、メディア自体に辟易しているが、現地で自分の目で見たい。とはいえ、この記事を読むまで万博のチケットが販売されていることすら頭になかったので、実際周知活動が全然足りないのだろう。
1970年の大阪万博映像を見ていたのだが、なんかこれから良き時代になるという希望が溢れているように見える。学生運動が落ち着き出して、高度成長真っ盛り。戦争でぐちゃぐちゃになった日本が豊かさを取り戻し、まだまだ行くぞという雰囲気が感じれる。三波春夫の、「こんにちは、こんにちは〜」という浮き足だった気分ともとてもマッチしているようだ。
近代の素晴らしさが集約されていて、その象徴とも見える丹下健三のパビリオン広場の屋根に、ただひとり岡本太郎の太陽の塔が、近代を力でブチ破ろうとする意志を発露する構図になっている。
さて、来年は、前回の大阪万博からは55年経っているということになる。
この間、ソ連は崩壊し、ベルリンの壁は壊されて、世界はグローバルにつながり、南北間の格差は縮小し、世界の距離はほとんどなくなっていくようになった。
近代ここに極まれりとも言えそうな展開であったが、最近はその近代化への逆襲をするかのように、国内、国際間での対立が浮き彫りになっているように見える。
半年後の万博が、歴史の流れのなかで、パブリックな意味を持てるのか、注目したい。そもそも万国博覧会という発想が実に近代的な代物である。
その次を指し示し、とても興味がある。