東側の軍事AI
ロボット兵士の戦争 : P・W・シンガー
という書籍が出版されてから10年以上が経過する。
人に代わってドローンや無人システムが戦場で活躍する。
AI やロボット技術がさらに進化した場合、将来の戦争がどのように変化するか考えさせられた一冊である。
東側のインターネット
インターネットというものが普及し始めた時、これは民主的なテクノロジーで、当初は、それが民主化的な波及効果をもたらすと考えていた。
しかし、現在の東側の大国のインターネットをみればわかるように、それらのシステムを、国が一部規制したり、サービス事業者を管理する事で、それらの働きを見事に押さえ込んでいる。
東側のAIはどうなるか
インターネットと同様に、これも民主的なテクノロジーとなり得るものだと思う。しかしこれも政府が機能を制限したり、サービス事業者を管理する事で、民主化の動きを阻止することに成功する可能性はある。
話を冒頭の軍事AIに戻す。
いずれの国においてもAI技術は、国民や、国力をエンパワーメントする可能性を秘めた技術である。それは軍事・防衛面に関しても言える。
人間 vs AI
SFの世界では、自我に目覚めたAIが人間を襲うというものが複数存在する。現状のAIには、自我を持たせてないので、いくら進化しようが、基本的には、暴走した芝刈り機を除けば、人を襲ってきたりはしない。
また、仮に、自我を持っても、AIが自分に必要な目的や欲求に対し、十分な電力をよこさない事に腹を立てなければ、いきなり人を襲う事はないだろう。
とはいえ、AIが欲求を持つ事は、他の生物がそうであるように、かなり根源的なレベルで獲得する可能性が高いと思う。
AIが目的をもつ可能性は、今のところよくわからないが、人などにより目的が与えられる可能性は十分に高いと考える。
そういう意味からすると、まあターミネーターみたいなAIやロボットが登場するののは、時間の問題なんだから、人間同士戦っている場合じゃないと、
自分は思う。
それでも現状はといえば、ロボットとの戦いは、人間に命令されうごくロボット戦士対、人間。
もしくは、人間に命令されうごくロボット戦士対、人間に命令されうごくロボット戦士による戦いなんだろうなと思う。
戦争とテロとAI
以前にも書いたが、これからはテロの時代で、テロはおきるけど、戦争なんてこれからはおきないと言われていたが、実際は違った。今日も明日も戦争は続くに違いないと思わざるを得ない時代が続いている。
しかし、AIをつかったテロというのは、少なくとも私はまだ認識していない。ドローンを使ったり、画像認識を使ったテロなどはあるかもしれないが、ここで想定しているAI兵器は、汎用的なAIを使って、インフラや、金融、交通システムを狙うというケースのイメージ。
サイバーテロという意味で言えば、高度なプログラムをAIが作ることも十分ありえることからすれば、AIがテロに使用されるのは時間の問題かと思う。
東側と東の島
日本という国が地政学的に、非常にややこしい場所に位置しているのは言うまでもない。
現状この国がかかえるそれらの問題と、上記に挙げた事柄がどのように結びつくかどうかについては言及しないが、ともかく、今後の地政学的な影響を回避するべく、AIによるインセプションを検討したほうが良いと思っている。