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シンニホンからシンジブンへ


「スクラップ&ビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」


シン・ゴジラでの主人公の一言から本のタイトルシン・ニホンになったそうです。

今年2020年のビジネス書ランキングにも名を連ねるシンニホンは読んでみると人気の理由が分かります。今の日本が立たされる苦境、それでも立ち向かわないといけない現実、困難に打ち克つ為の前向きな視点、未来に向けて奮い立たせてくれる一冊とも言えます。

今年なぜこの本が売れたのか、を考えて読む


1位.FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
2位.1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え
3位.スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい 8割の社会人が見落とす資料作成のキホン
4位.ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論
5位.シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成
6位.「育ちがいい人」だけが知っていること 今からでも「育ち」は良くなる!
7位.みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」
8位.武器としての「資本論」
9位.嫌われる勇気 (自己啓発の源流「アドラー」の教え)
10位.影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか 第3版

2020年年間経済・ビジネスランキング(hontoより)は上記のようになっていますが、これらの本がなぜ売れたのか、読まれていのかを考えてみるだけでも何かしらの学びになると思います。

去年もランキングに入っていたなぁ、ひと昔まえに出版された本だなぁと記憶に残っているのであれば、今教訓にできる知識なのかもしれません。

個人的には「影響力の武器」がまだ人気が出ている(というかもともとビジネスマンにとっては必読書と言われている)のは再読してまた新たな発見があるのだろうと予測がつきます。


胸に刻んで置きたい言葉たち


私は読書において、自分に引っかかる言葉が一行でもあれば、それだけで価値があると思います。普段漠然としてる悩みがその一行でなぜか解決できたりする。

本で語っている課題と自分が抱える課題が違っていても、問題の本質はそうは変わらないものです。


未来(商品・サービス)=課題(夢)×技術(Tech)×デザイン(Art)
大切なのは、目に見えない特別な価値を生み出せるかどうかだ。素晴らしい世界を描き、領域を超えたものをつなぎデザインする力が、これまで以上に重要な時代を僕らは生きている。
「課題先進国」は本来異なる言葉、「課題解決先進国」であり、(中略)、これがなぜか劣化コピーされて広まってしまった。


僕らはどんな未来を残すつもりなのか。


シン・ニホンの最後はこう締められている。正確にはこうだ。


僕らはどんな未来を残すつもりなのか。
それが今、一人ひとりに問われている。


日本に限らず、地球に住む自分の子どもたちにどんな未来を残していくのか、私たち(私は今42歳)が行動しなくては未来の大人たちに怒られてしまうだろう。少なくとも今の子どもたちに答えられるようにしておかなくてはいけない。例えば

「なぜ地球温暖化をほっておいたのか」

とか。子どもの勉強を教える以前に、今大人たちが抱える地球の宿題、日本の課題に取り組まなくては親の面目は立たないだろう。

学ぶだけではなく行動に移す。動くしかない状況はある意味チャンスかもしれない。

大人の背中を子どもに見せる、まずは現実を直視し、シンニホンからシンジブンへ。

前向きに前進していきたい。そんな勇気を貰える本だった。



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