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エレカシ賛歌-22新春ライブ感想-

2022年のライブ初めはエレカシ。なんて幸運な年の始まりなのでしょう。

くじ運に感謝の意を込めて感想を書いておきます。あくまで個人の感想と妄想なので悪しからず。

エレファントカシマシとしてのライブは約2年ぶり。ボーカルの宮本浩次(ひろじ)は47都道府県ソロツアー中で年末の紅白歌合戦にも出演、ソロ活動爆進中?でのバンドでのライブは奇跡。

今やチケット入手も困難となった=世界はミヤジ(宮本)の美声を求めているのでしょう。ミヤジの才能にようやく世間が気づいた、大学時代からライブに行っていたあの頃が感慨深い。

さて記憶が遠ざかる前にライブの感想にいきましょう。

固唾を飲む一曲目


約2年ぶりとなったエレカシのライブ、武道館に集まった会場のファンの想いはひとつ。

一曲目になにを歌うのか

暗転、ファンの固唾を飲む「ゴクリ」という音が聞こえてきそうな瞬間。

一曲目は往年の名曲「うつらうつら」

昔の曲(「今宵の月のように」以前)だろうなと思ってはいたが、さすがの選曲である。個人的には「序曲」夢のちまた かなと思っていた。

ミヤジの声が会場に染み渡っていく。嗚呼これがエレカシだ。

「あんたの声を待ってたんだよ」

一部は忍ぶ冬、二部は期待の春


ミヤジの美声に酔いしれながら、こりゃ伝統芸能だなというのが最初の印象。

今や人間国宝級の声となったミヤジ、演歌というジャンルではないのだけど拳を回して歌っているような懐かしさを感じるのはなぜだろう。(ジャンルは言わずもがなロックです)

エレカシのライブは基本2部構成になっていて、(ミヤジも「一部終了」と言って舞台をハケる)、私は二部が好き。一部と二部で世界観が全く変わるから一粒で二度美味しい的な。

セットリスト一部は往年の名曲、ヒットという芽が出る前にくすぶっていた時代の曲から二部は芽が出た曲だったように感じた。土の中で溜め込んだ冬から日の目を見た春へ。

嗚咽の止まらぬ「生命賛歌」


今回のライブで一曲挙げるとしたらこれしかない。

生命賛歌

コロナ禍で強いられた理不尽、我慢、やるせなさ。そんな負の感情とエレカシのライブに立ち会えたという喜びが交錯して爆発して涙が止まらなかった。

海外のフェスとかで失神してしまう観客に近い感覚、私の席がアリーナだったら病院送りだったかもしれない。座席が2階で幸いだった。

生命賛歌を歌うスポットライブに照らされたミヤジは、そのまま空に飛んでいくんじゃないかと本気で思った。

みなみに「生命賛歌」という曲はしっとり聴かせるバラードではなくごりごりのロックです。一度聴いてみてください。おそらくこれで泣くの?となると思います笑

エレカシがいるのさ


なんとか正気を取り戻してライブに集中する私、時より座りながら気持ちも整理。こんなときに失神している場合ではないのだ、刮目刮目!

一部は高速且つ高音の「RAINBOW」で終了。のたうち回りながら声を絞り出すミヤジ

俺は老いてなんかねえぞ、今が最高に楽しいんだ

そんなメッセージを感じた。ミヤジ以外のメンバーもそれに置いていかれないように必死に付いていっている印象。

例えるならどんどん強くなる悟空がミヤジ、今やスーパーサイヤ人になったミヤジに憧れながらも強さは諦めない石くん、せいちゃん、トミー。石くんはクリリン笑。

このタイミングでなぜエレカシはライブをやったの?という問いに対して、私の勝手な解釈はエレカシとしてリハビリが必要だったのではないかと思っている。

だから今回の新春ライブはエレカシの天下一武道会なのだ、会場は武道館だし笑。

自分のチカラ、強さにゴールはない、満足したらそこで終わり。

終始バンドメンバーにイライラしているように(見えた)振る舞っていたミヤジ、これもいつもの光景、だからエレカシに目が離せないのだ。

そんな当たり前の日常をこじ開けようとするエレカシ、俺たちの明日はズレていたって構わない。ハナウタを口ずさみながらドーンといこうじゃないかエブリバディ。

帰路に着く電車でセットリストをそのままプレイリストを作成。また新しいプレイリストに出会える日まで。

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