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Google の 「良い失敗」 と、Amazon の 「二種類の決断」 から学べること

今回は、失敗と挑戦についてです。

この記事でわかること

・Google が考える 「良い失敗」 とは?
・Amazon の二種類の意思決定とは?
・Google と Amazon に学ぶ、挑戦とリスクテイク

こんな疑問に答える内容を書きました。

この記事でわかるのは、失敗への捉え方と、挑戦とリスクテイクです。

グーグルとアマゾンから学べる、良い失敗とは何か、決断の方法を書いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。

Google の 「良い失敗」 

いきなりですが、失敗と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか?

できれば起こしたくないもの、なるべく失敗はしたくないと考えるかもしれません。

グーグルは、失敗を 「良い失敗」 と 「悪い失敗」 に分けて捉えています。

ワーク・スマート - チームとテクノロジーが 「できる」 を増やす という本に、詳しく書かれています。


以下は、この本からの引用です。

自動運転技術やプロジェクトルーン (気球によるインターネット接続環境の提供プロジェクト) を手かげてきた X (旧 Google X) のリーダー、アストロ・テラーは 「よい失敗」 「悪い失敗」 という言葉を使っています。

プロジェクトの早い段階で失敗を見つけ、改善する。もしくは、成功の見込みがないと判断できる材料が集まれば中止する。小さく、早く、かつ次に活かせるのが良い失敗です。

一方、時間とお金を投入したあとで失敗が明らかになれば、組織の痛手が大きくなります。往々にしてプロジェクトを復活させることが難しくなり、次に活かせません。これが悪い失敗でしょう。

 (引用: ワーク・スマート - チームとテクノロジーが 「できる」 を増やす


良い失敗を整理すると、次の2つです。

Google の 「良い失敗」 
・できるだけ早い段階で起こる失敗。小さな失敗
・失敗から学びがある。学びを次に活かせる

グーグルの失敗の捉え方につながるのは、アマゾンの意思決定の考え方です。

Amazon の二種類の意思決定

別の本をご紹介します。

ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則 です。


この本は、アマゾンの特に創業者であるジェフ・ベゾスの考え方を興味深く読めます。

書かれていることで印象的だった1つは、意思決定の考え方です。成長原則の14ヶ条のうち、7つ目の 「決定は迅速に行う」 です。

以下は本書からの引用です。

ベゾスの解決策は、意思決定を2種類にはっきり分けることだった。

・1型は、重大かつ後戻りのできない大きな決定。
・2型は、変えることも取りやめることもできるもので、うまくいかなくてもこの世の終わりにはならないような決定。

ほとんどの失敗は致命傷になることはないし、取り消せないようなものでもない。

だからベゾスは、社員に対して迅速な決断を促している。

 (引用: ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則


アマゾンでは、判断する内容の重みや影響で、二種類に分けています。

1型の意思決定
・重大かつ元には戻せない (または戻しづらい) 。一方通行のドア
・ドアは一度通り抜けてしまえば、向こう側の世界が気に入らなかったとしても、もう元の世界に戻ってくることはできない
・組織全体で慎重に時間をかけて検討と協議を重ねる
2型の意思決定
・変更することも元に戻すこともできる往復可能なドア
・2型の決定が最善でなければ、その結果をずっと我慢する必要はない。もう一度ドアを開けて元の世界に帰ればいい
・決断力のある人や少人数のグループがすぐ下すことも可能で、むしろそうすべき
・組織が大きくなるにつれて、2型なのに重い1型の決定プロセスが適用されていく傾向がある

アマゾンはなぜ、意思決定の対象を二種類に分けているのでしょうか?

Amazon が1型と2型に分ける理由

ポイントだと思うのは、一見すると1型だと思える中には、2型が多く含まれていることです。

2型であれば人数で早く決断ができるものが、1型だと捉えてしまうと決定に手間と時間がかかります。リスクを避けるようになり、行動に移せなくなります。

今から通ろうとしているドアは、一方通行なのか、それとも両面通行ドアで入っても戻れるのか。この意識を持ち、決める前に判断することによって、意思決定の質とスピードの両方を上げることができます。

これが、アマゾンが意思決定を1型と2型に分ける理由です。

Google と Amazon から学べること

ここまで、グーグルの失敗の捉え方、アマゾンの決断方法をご紹介しました。

Google の 「良い失敗」 
・できるだけ早い段階で起こる小さな失敗
・失敗から学びがあり、次に活かせる
Amazon の二種類の決断
・重大で元に戻せない 「1型」 。慎重に決断する
・決めた後もやり直しがきく 「2型」 。少人数で早く決める

グーグルとアマゾンから、何が学べるでしょうか?

一言で言えば、「1型に思えるものも小さく早く始めて、リスクを小さくして行動しよう」 です。

決断をするのに慎重になりすぎて時間が経ってしまうよりは、試しに行動をしてしまうという考え方です。ここでのポイントは、アマゾンの2型のように、試しにやってみて違ったら後戻りができる状態にすることです。

逆に言えば、引き返せる範囲で小さく行動をやってみるのです。どうすれば両面通行ドアにできるかを考えてみるわけです。

まとめ

今回は、グーグルとアマゾンから、失敗の捉え方や決断について書きました。

最後に今回の記事のまとめです。

Google が考える 「良い失敗」
・できるだけ早い段階で起こる小さな失敗
・失敗から学びがあり、次に活かせる
Amazon の二種類の決断
・重大で元に戻せない 「1型」 。一方通行ドア。慎重に決断する
・決めた後もやり直しがきく 「2型」 。両面通行ドア。少人数で早く決める
グーグルとアマゾンから学べるのは、1型に思えるものも小さく早く始めれば、リスクを小さくして行動してみる。
決断をするのに慎重になりすぎて時間が経ってしまうよりは、引き返せる範囲で小さく行動をする。どうすれば両面通行ドアにできるかを考えてみる。

  

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