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サービスやプロダクト開発の進め方 (磨くべき仮説の順番と検証方法を解説)

今回は、サービスやプロダクト開発についてです。

この記事でわかること

・サービスプロダクト企画の相談
・いきなりサブスク前提は NG
・サービス開発の進め方、磨くべき仮説の順番

この記事でわかるのは、サービスやプロダクト開発の進め方です。これは仕事で受ける相談の1つで、それぞれの相談には共通点があるので、一般化しています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。

サービスやプロダクト開発の相談

時々受ける相談内容で、サービスやプロダクトの企画があります。

その時にあるのが、最初からモノやサービスのサブスクありきの前提で企画がつくられようとしています。

ビジネスモデルを考えるのは確かに大事ですが、順番があります。サブスクのような収益モデルをどうつくっていくかは、ビジネスモデルの構成要素では後に考えていくのが正解です。

では、どのような順番でサービスやプロダクトの企画を作り、開発を進めていくといいのでしょうか?

最初は 「顧客仮説」 から

私が相談に対して答えるのは、開発の初期アイデア段階では 「まずは顧客仮説を磨きましょう」 と言います

顧客仮説を因数分解すると、次のようになります。

顧客仮説の分解
・顧客像 (具体的にどんな人か) 
・不満 (現在的な不満、自覚していない不満) 
・不満に今はどう対処しているかの解決手段 (自分たちの競合に当たる) 
・好きなこと・こだわり (サービスやプロダクトに関してやや広めに見る) 
・好き・こだわりの理由、奥にある気持ち
・好きを満たすためにどうしているか

以上から、顧客と、自分たちが解決する問題は何かを定義します。

ここで注意が必要なのは、いずれも初期段階では仮説に過ぎないということです。仮説は本当に正しいのかの検証が必要です。

では、検証の方法にはどのようものがあるでしょうか?

仮説の検証方法

仮説は立てただけでは、まだ道半ばです。1つずつ検証して何が正しいのか、何が想定と違っていたのかを見極めます。

検証仮説の優先順位の判断は、不確かの度合いが高く、かつサービスやプロダクト設計にインパクトの大きなものという二軸から検証する仮説を選びます

検証仮説の優先度が決まれば、市場性の調査方法も決まっていきます。例えば以下のような方法で市場性を見ます。

市場調査の方法
・ユーザーインタビュー (直接の対話) 
・観察調査 (現場の視察) 
・アンケート
・デスクリサーチ
・専門家へのインタビュー

調査手法は目的によります。ここで言う目的とは何の仮説をどのように検証するかです。

ビジネスモデルをつくる順番

この記事の最初で、ビジネスモデルの要素には検証する順番があると言いました。

順番はそのままサービス開発の進め方です。磨くべき仮説の順番とも言えます。

では、どのような順番で開発を進めると良いのでしょうか?

磨くべき仮説の順番
・顧客設定 (顧客像, 問題定義, 競合設定) 
・解決策 (リソースと実現能力, ソリューション) 
・提供価値 (ソリューションから顧客が得られる本質的な価値) 
・収益モデル

収益モデルは後、提供価値が先

このように収益モデル、例えばサブスクをにするかどうかというのは最後です。

課金や収益の仕組みは顧客への提供価値を明確にし、実現できる見込みになってからです。何よりも明らかにするのは想定する顧客が実際に存在し、具体的にどんな人たちなのかです。

そこから、自分たちが定義した顧客課題が顧客にとっても本当に解決したい問題であることです。そして解決された時の価値がお金を払ってでも得たいものかどうか、さらに言えば1回きりではなく継続的にお金を払い続けたいかです。

こうしたことを1つずつ検証し磨き込んでいき、最後に収益モデルを構築します。

最初からモノやサービスのサブスクありきの前提で企画を立てるのではなく、サブスクかどうかは最後です。

本質的に課金方法や仕組みは提供者側の話です。顧客にとって大事なのはどれだけ価値があるか、サービスやプロダクトがお金を払ってでも欲しい、使い続けたいと思えるかどうかです。

まとめ

今回はサービスやプロダクト開発の企画進め方についてご説明しました。

いかがだったでしょうか?

考え方や進め方は、マーケティングの要素も入っているので、お仕事に何か参考になった、意味のあった内容と思ってもらえれば嬉しいです。

ビジネスモデルを考えるのは確かに大事だが、順番がある。サブスクのような収益モデルをどうつくっていくかは、ビジネスモデルを構成する要素では後に考えていくのが正解。
開発の初期アイデア段階では、まずは顧客仮説を磨く。顧客と、自分たちが解決する問題は何かを定義する。

顧客仮説の分解
・顧客像 (具体的にどんな人か) 
・不満 (現在的な不満、自覚していない不満) 
・不満に今はどう対処しているかの解決手段 (自分たちの競合に当たる) 
・好きなこと・こだわり (サービスやプロダクトに関してやや広めに見る) 
・好き・こだわりの理由、奥にある気持ち
・好きを満たすためにどうしているか
仮説を洗い出した後は1つずつ仮説を検証していく。検証仮説の優先順位の判断は、不確かの度合いが高く、かつサービスやプロダクト設計にインパクトの大きなものという二軸から。
仮説の検証方法から市場性の調査方法も決まる。
ビジネスモデルをつくる順番 (磨くべき仮説の順番) 
・顧客設定 (顧客像, 問題定義, 競合設定) 
・解決策 (リソースと実現能力, ソリューション) 
・提供価値 (ソリューションから顧客が得られる本質的な価値) 
・収益モデル

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