自分の成果物の 「流通」 と 「影響」 をどこまで考えられるか。5段階で影響力イメージを広げていく方法
今回は、仕事での成果物への考え方・マインドセットについてです。
この記事でわかること
・成果物やアウトプットは、提供するだけで満足していない?
・自分がやったことの 「流通と影響までを考える」 とは?
こんな疑問に答える内容を書きました。
この記事でわかるのは、仕事での自分がつくった成果物をより広く使ってもらえる方法です。
より大きな全体像を捉えることによって、視野を広げて仕事をする方法もご紹介します。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事での参考にしてみてください。
広告コピーの影響
最初にご紹介したい本は、広告コピーってこう書くんだ!読本 です。
この本には、広告コピーの影響をどこまでイメージできるかが大事であると書かれています。
広告制作者の仕事のレベルを決定づける重要なポイントは、自分が書いた言葉と世の中との関係を、どれくらいイメージできているかという指摘です。
コピーライターにとって、自分の成果物である広告コピーの影響をどこまで考えられるかには、次のような5つの段階があると言います。
広告コピーの影響をどこまでイメージできるか
[Step 1] 原稿用紙にコピーを1行、たとえば 「おいしい生活」 と書いたとする。それを見て、カッコいいフレーズが書けたなと思う
[Step 2] コピーとビジュアルとの関係性を考える。タレントが写っている写真にこのコピーを入れたらどうか、ステーキの写真の横にこのコピーを置いたらどうか (ただし、この段階ではまだつくり手の発想にとどまっている)
[Step 3] 「この広告を見た人はどう思うだろうか」 と考える。受け手の立場がイメージできるようになる
[Step 4] 「広告を見た人が他人になんと言うだろうか」 「どう伝えるだろうか」 と考える。どういう種類の話題が世の中に広まり、どのような意識の変化が起こるのかをイメージする。受け手を個人としてではなく、広い社会としてイメージする
[Step 5] そうした話題の広まりや意識の変化によって、「来客数が20万人くらいは増える」 などの実際の人の動きまで読めるようになる
自分の成果物の 「流通」 と 「影響」
広告コピーの影響範囲をどこまで考えるかを、さらに抽象化してみます。
抽象化すれば、広告コピーだけではなく、仕事全般に応用することができます。
自分の成果物を5段階で考えることが問いかけるのは、成果物はつくって終わり、納品や提供をして終わりではないということです。
提供した先を考える
・誰がどう使うのか
・その相手はどう思うか・どんな示唆を得るか
・流通するか
・どれくらい影響するか、人を動かすか
自分の成果物の流通と影響を、具体例で考えてみます。
例えば、プレゼンです。
プレゼンの流通と影響
自分が作ったプレゼン資料、プレゼン発表を5段階のイメージに当てはめると、どうなるでしょうか?
プレゼンの流通と影響は、次のようになります。
プレゼンの流通と影響
・プレゼンのストーリーやスライド資料の出来栄えを、自分はどう思うか
・自分の発表前後でのつながり、会議やイベント全体での位置づけ
・プレゼンを聞いた人は何を思うか、何を持ち帰るか
・聞いた人は他の人に伝えようと思うか、何を伝えるだろうか
・その後に自分のプレゼン内容はどこまで広がり、どんな影響を与えるだろうか
自分のスライド資料やプレゼン内容に満足しているだけでは、5つのうち1つ目でしかありません。
もう少し視野が広がると、聞き手の立場で想像することができます。自分のプレゼンは、聞き手にとってどんなインパクトを残したかです。
ただし、これだけではまだ十分とは言えません。
意識したいのは、最終的に自分のプレゼンがどこまで広がり、どれくらい影響を与えるのかです。幅と奥行きの両方で、自分の成果物であるプレゼンの流通と影響を事前に考えることです。
まとめ
今回は、仕事での自分の成果物が、どれくらいの影響力を持つかを考えるとよいという内容でした。
最後に今回の記事のまとめです。
自分の成果物の影響
・成果物の出来栄えはどうか
・他の何かと一緒に使われた場合、どういう関係性・位置づけになるか
・成果物を見た人はどう思うか。示唆を与え役に立つか
・見た人は他の人に薦めるか。その時に何と言って紹介するか
・成果物が多くの人に伝わっていく・使われることによって、何が変わるか
自分の成果物を5段階で考えることが問いかけるのは、成果物はつくって終わり、納品や提供をして終わりではないということ。提供した先を考える。
・誰がどう使うのか
・その相手はどう思うか・どんな示唆を得るか
・流通するか
・どれくらい影響するか、人を動かすか
具体例として、自分が作ったプレゼン資料と発表を5段階のイメージに当てはめると、次のようになる。
・プレゼンのストーリーやスライド資料の出来栄えを、自分はどう思うか
・自分の発表前後でのつながり、会議やイベント全体での位置づけ
・プレゼンを聞いた人は何を思うか、何を持ち帰るか
・聞いた人は他の人に伝えようと思うか、何を伝えるだろうか
・その後に自分のプレゼン内容はどこまで広がり、どんな影響を与えるだろうか
意識したいのは、最終的に自分のプレゼンがどこまで広がり、どれくらい影響を与えるのか。幅と奥行きの両方で、自分の成果物であるプレゼンの流通と影響を事前に考える。
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