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美しく切ない少年たちのフランス映画「Summer of 85」
U-NEXTで、
美しい映画を見た。
フランソワ・オゾン監督の
「Summer of 85」という作品だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1695020218240-q1gnlzF2Jf.jpg?width=800)
ものすごく簡単に説明すると、
アレックスという16歳の少年が
ダヴィドという18歳の少年に出会い、
惹かれあい別れるまでの話だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1695020218313-pazgsxEIZm.jpg?width=800)
文字にすると
至極シンプルなストーリーなのだが、
これほどまでに
言葉にできない確かなものや
この年代ならではの葛藤、
心身ともに不確かな状況が
繊細に描かれた作品だ。
そしてフランスの景色や
(海沿いの街、ル・トレポールだそうだ)
音楽、フィルムカメラっぽい加工が
全て切なくて美しい感じを
出してくれる。
映画の中でアレックスは
羨ましいくらい純粋で、
そしてダヴィドの
愛を信じない不安定さが
どうしようもなく憎い。
![](https://assets.st-note.com/img/1695020218318-4nGFuCXz3l.jpg?width=800)
その2人が織りなす絆は、
痛々しいくらいのもので、
自分の年齢で見ると
いつかはダメになってしまうと、
分かりきった儚さも垣間見れる。
最終的にアレックスとダヴィドは
別れを経験するのだが、
あの2人の”1985年”は
永遠に残り続けるのだろうと
いう確信を感じた強さもあった。
それにしても、
この映画はどのシーンも
切り取っても美しい。
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