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1歳が ツッコミをいれた話


僕には2人の娘がいる。

これは次女が1歳の時の話。

次女の大好きな曲をギターにあわせて歌って遊んでいたときのこと。

その日は、同じ曲へのリクエストが多くなぜか「もっかい!もっかい!」が果てしなく続いた。

こうなると、さすがに僕も次の曲にうつりたくなってくる。

いや、いかん!僕も子どもにあわせていくと決めている以上あきるまで続けてあげなければ!

しかし、今日はどうしたのだろうか。

いつまでたっても終わらない。気分がいいのだろうか。

外はしっとり雨だというのに、娘のテンションはあがる一方だ。

「あいあいあいあいあい あっほほー♪」がもう、とまらない。

悩んだ。

いくら1歳とはいえ、ここでいきなりやめていいのだろうか。

いや、わからないだろう。さらっと次の曲にかえちゃえばいい。

そう思った。

そして突然歌っていた曲の途中やめてみた。次の曲にいこうとしたそのとき!

1歳娘が後ろにのけぞりながら突然いった。

「がくーん」と。

え?どういうこと?

それ、ツッコミ?

いきなりやめるのかよって、そういう意思表示?

そんなことできるの?

もう一度試してみた。

「あいあいあいあいあいやっ・・ おしまい」

そしたら、今度はものすごい勢いで後ろにのけぞりながらいった。

「がっくーーーん!!」

おお!これはツッコミだ!産まれてはじめてのツッコミだ!

ぼくは感動した。次女がはじめて歩いたときくらい感動した。

できるのだ。おかしいと思ったのだ。

ツッコミたくなったのだ!!

ぼくは学んだ。

ボケってこうやるのか。

娘にツッコまれて初めて気づいた。

それ以来、次女の前ではボケることにしている。

でも、以外と厳しく、なかなか「がっくーん!」は頂けない。

これからも僕は、子どもと一緒にボケとツッコミという新しいコミュニケーションの取り方で育児を楽しみたいと思っている。

ただ、たいしたボケではないので、奥さんが見ていないときにこっそりやることにするが。


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