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「ポートフォリオワーカー」という生き方を知る、学ぶ本

マダム・ホー『ポートフォリオワーカー:「副業より複業」で幸せなお金持ちになる方法』、この本もタイトルを見て
「ポートフォリオワーカーって何?」
と読み始めました。


そもそも、「ポートフォリオワーカー」って何?

ポートフォリオワーカー(Portfolio worker)」とは、複数の仕事を組み合わせて働く働き方のこと。日本でもベストセラーとなったリンダ・グラットンによる著作『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』で「複数の仕事や活動の場をもち生涯学び続けることで、豊かな人生を送る」という考え方が紹介されていたことで、日本でも注目されるようになったようです。


どうしたらポートフォリオワーカーになれる?

ポートフォリオワーカーには、様々な定義があるようですが、この本の著者であるマダム・ホーは、「複数の仕事と投資を通じて、複数の収入源と人脈を持っている人」と定義してます。

ポートフォリオワーカーのゴールを「心の自由」を得ることとしています。
そのためには、「複数の収入源」と「不労所得」を得ることが必要になるのです。つまり、ポートフォリオワーカーとは「人生100年時代」を生活のために働くのではなく、やりたいことをして自分らしく生き抜く働き方なのです。


ポートフォリオワーカーとしての時間軸

何かを始める時は「なかなか成果が出ない」ことに焦ったり、感情的になってしまうことが多いかもしれません。私自身、フリーランスになって、うまくいかないことに焦ることがまだまだ少なくないのが現状です。

そんな方に知って欲しい時間軸として著者が紹介しているのが「1・3・5・7の法則」。

1年目:作業の大まかなことや業界全体のことがなんとなくわかってくる。
3年目:たゆまぬ努力を続けていると、パートタイムで働くくらいの収入を得られるようになる。
5年目:たゆまぬ努力を続けていると、今の本業と同じくらいの収入を得られるようになる。
7年目:7年間もたゆまぬ努力をしていると、今まで手にしたことがない収入を手にいれるための可能性が非常に高くなる。

p.60

達成スピードには個人差はあるものの、たいていの場合は、成果が出るまでには時間がかかる。
そして、継続と努力が不可欠になります。継続して努力することなしに成果は出ません。最初からすべてがうまくいくわけではないのです。だからこそ、「好きなこと」「関心があること」を複業として選び、たゆまぬ努力をして欲しいと著者は述べています。

ポートフォリオワーカーの最終目標は、「経済的自由」と「心の自由」を手に入れること。そのためには長期ビジョンが必要で、「投資に回す資金作り」もとても重要な要素になります。
なお、この本では投資については軽く触れる程度で詳しい解説はしていませんが、時間と継続が必要なことは、投資も同じかもしれません。


自分を知り、何をするかを決め、実行する

幸せなポートフォリオワーカーになるためには、自分を知り、何をするかを決め、実行するというフローが大事になります。

この本では、自分を知り、自分が本当に好きなことを知るためのワークがいくつか紹介されています。
また、「自分が何をしたいかわからない」「好きなことがはっきりわからない」という場合は、自分が嫌なこと、自分の中のネガティブ思考を掘り下げていくアプローチ方法を紹介しています。ネガティブなことを「なぜ?」と掘り下げていくことで、根底にある原因が明確になるのだとか。
確かに、表面的な原因よりも根本の原因にアプローチした方が、すっきり解決しそうです。

そして、何よりも大事なのは行動。計画を立てるよりも、即行動すること。
「自分の好きなことは何か」という自己分析を含めた現状観察を行い、「自分が向かいたい方向」を定めた上で、すぐに意思決定をして行動してみる。これこそが「幸せなポートフォリオワーカー」になるための最大の成功法則なのです。


ポートフォリオワーカーという生き方

現在、複業が注目されています。
この本では、理想的なポートフォリオワーカーの形態を「安定した本業+α」としていますが、この形を基本としながら、実際には様々な形態があるように思います。
フリーランスの方も、一つの仕事だけではなく、いろいろな仕事を並行しながらしている方が増えているような気がします。

複数のキャリアを持ちながら、並行して投資も行うポートフォリオワーカーとして成功するためには、時間効率と生産性を上げる必要があります。

この本を読んで、
「ポートフォリオワーカーという生き方も、面白いかも?」
と思いました。
まずは、「自分が本当に好きなこと、やりたいことは何なのか」をきちんと考え直す作業から始めないといけないですね。

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