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かわいいオジサン、かわいくないオジサン。

最近、立て続けにオジサン(このくくり方は良いのだろうか?)が書いた本を読みました。一人はお茶の水女子大の名誉教授の土屋賢二さん、もう御一方は音楽プロデューサーの松任谷正隆さん。全く違うのに、世代的なものもあるからか、似ているようにも感じました。

土屋さんの『不要不急の男』は、『週刊文春』に連載されている『ツチヤの口車』をまとめたもの。タイトルからして期待値が高くなります。土屋さんの本を読むのは、さくらももこさんとの対談集『ツチケンモモコラーゲン』を読んで以来。多分、20年以上振りくらい。

タピオカやラグビーの話から、世間一般の話題を書いているのですが、自虐ネタが多い。毎回、奥さんには逆らえない的な文章が登場します。自虐的なのに面白い。大河ドラマ『青天を衝け』でよく登場するおかしろい感じです。これぞ究極の「おじさん構文」というヤツなのかも知れませんが、こういうのなら大歓迎です。

松任谷さんの『おじさんはどう生きるか』は、読売新聞に連載されていたエッセイを書籍化しました。冒頭の「はじめに」から、軽いジョブが…。まさか、ユーミンの旦那様から、世界に恥をさらしたアノ話が出てくるとは?

マナーをテーマにしているけれど、こんな時あなたならどうする的なお話が書かれています。松任谷さんも奥さんには頭が上がらない的なことを書きつつ、イニシアティブは俺がタイプなのだろうか?巻末には、ジェーン・スーさんとの対談もあり、こちらも面白い。合間には、日記もあって、本文以上に隙間部分が楽しめました。

二人とも立派なオジサンなんだけど、書いていることは最近色々いわれた「オジサン構文」の輩とは違う。一緒にしてはいけないんだろうなと思う。松任谷さんなんて謙虚過ぎるよ…。じゃなきゃ、冒頭の文章は書けないですよね。土屋さんもどうのこうの言っても愛妻家ということだけはわかる。奥様がうらやまし過ぎるなんて思ってしまいました。

かわいいイケオジお二人のエッセイ。そろって、トイレットペーパーのことが書かれていました。我が家は、あの時期キッチンペーパーのストックが足らなくなって、新聞紙を使って何とかしのぎました。どうでもいい話を入れてみましたが、土屋さんや松任谷さんは、理想的な男性だよなぁということに尽きます。


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