大げさに言うと好きに救われている話-麦本三歩の好きなものを読んで-

ここ数日、大好きなロックバンドのオンラインライブを見たり、大好きな友達と久々に会ったりしてそう思ったんですよ。好きって救いだなと。

なんでそんな感情が浮かんだかって?
それはこのタイミングでたまたま読もうとしたのが
住野よるさんの『麦本三歩の好きなもの』だったからなんですよ。

ざっくり内容を説明すると、麦本三歩という図書館司書として働く女の子の好きなものが語られていく小説なんです。(この説明は本当にざっくりしているので詳しくはレビューを見たり書店で手に取って見てください。素晴らしい作品でした。)

好きって色々あるんですよね、使い古された表現で言ったらlikeとloveの違い云々みたいに。
そんな中で、麦本三歩という人間のあらゆる“好き”が語られていくユルくてあたたかな作風が、爽やかなそよ風が身体を撫でてくれるようで心地よかったのです。
僕自身も麦本三歩のように“好き”はたくさんあって、傍から見たら些細なものかもしれないけど、たくさんの好きとそれがもたらす幸せに囲まれて来たんだなと思わされたわけですよ。救われてるよね。
だからこそ好きは広く深く色んなところにあった方がいいし、これからも色んな好きを見つけては拾って、救われていきたいなと思ったのです。

ただ、もちろん“好き”に気が付くためには自ずと“好きではない”もの、もしくは苦手なものが出てきてしまう。人生そこが難しいところだよねぇ。

持論と言い張るほど自信のあるものではないけど、僕の考え方は以下。
苦手なものからは逃げるべきなんだろうだけど、「どうすれば苦手じゃなくなるか」とかはある程度は考えるべきだと思っている。(思い切りの良さを履き違えて思考停止の行動を取らないようにする、字で書くのは簡単だけどなかなかできない)
そんで考えたらそれをなにかしら行動に移してみる。それで事態は軽くなったり、見え方が変わってきたりするのかもしれないので、とりあえず何かする。ネットに書くでもどっかに話にいくでも。
それによって何かが変わることを期待するというよりは、変えようと行動して、行動した自分をほめる方に重きを置く方が健やかな心を保つ手段の一つなのかなと思うわけです。
どうすればもっと今が楽しくなるか(楽になるか)考えてみるのは大事だよねと感じるのです。

朝からお酒なんて入れてないし、昨日の分が残っているわけでもない日曜日の朝から何で自分がこんな文章書いてるかもわからないんだけど、感情のメモとして残しておきたくてね。

ここまで書いたはいいもののやっぱりこれをインターネットの海に放り込むのは恥ずかしいな、でもまあいいかってことであげておきます。
それでは、また。

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