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裸体よりも快適な服

人はなぜ服を着るのか。

毛皮がないからとか、社会性の動物だからとか色々と理由を挙げられるが、そもそもの理由は安全と快適を得るためではないだろうか。

学生時代には被服着用の起源は4説を教わった。
①慎み説:恥じらい故の隠蔽
②不謹慎説:性的アピール(隠した部分への意識誘導)
③身体保護説:環境、障害などからの保護
④装飾説:自己実現、美の追求

学問的にはどの説が濃厚とは習った記憶がない。けれども、個人的には③身体保護説を支持したい。
というのも、①②④は精神的な要因だからだ。

仮にマズローの欲求5段階説に照らし合わせると、①②④は社会的、あるいは承認、自己実現の欲求に当てはまる。反面、③の身体保護説は下位欲求の生理的欲求や安全欲求に当てはまる。
(マズローの詳細は省略)

即ち、第一に服に求められた役割は、不快や危険の回避ではないかと思うのです。

おしゃれ、モテ、流行、〇〇買い、etc…
世の中には服の売り文句がごまんとある。
でもね。個人的にはまずは"快適"を買いたい。

そんなわけで、快適を優先して辿り着きました、YAECAのチノパンツ。

YAECAのチノパンツ。触り心地がいい。

やや起毛っぽい柔らかな肌当たり、ごわつきやすいロックミシン部分を裏返す丁寧な作り。

縫いしろを多めにとってロックを裏返してある

着用せずとも、触り裏返した段階でこだわりが見える。あぁ、好き。なんせオタクはこだわりに弱い…。(店頭で見たときはこの時点で”欲しい"と思った)

シルエットもいいんですよ。股上深めで腰回りがフィットしているおかげか骨盤周辺がすっきり見える。脚の部分はゆとりがあり、裾が若干絞られることで丸みのある柔らかな印象。
ゆとり故にしゃがむのもラクラク。柔らかな生地が肌に擦れる感覚もいい。

また、YAECAはコンセプトも好きです。

シンプルで長く着ていけるような日常着を作ること”がコンセプト。「logically simple」をキーワードに、環境やライフスタイル、そしてそれらを取り巻くものとの関係性を見つめながら、デザインに落とし込み、スタンダードでありつづけるデイリーウェアを提案している。
ヤエカ : YAECA - ファッションプレス
https://www.fashion-press.net/brands/1879
日常の中で無意識に使っている日用品をつくり出すように、「環境」「生活」それら周りとの関係見ることにより生まれる「必然的にシンプル」なデザインをカタチにしています。
 Dice&Dice | ONLINE STORE
https://www.dicexdice.com/goods/?brand_id=925

(Dice&Diceのブランド紹介文が誠実な印象で好ましい)

YAECAの個人的推しポイントは”日常着”であること。
日常に当たり前にあるものとしての服。装飾性や流行よりも必要性に注目していることが好きです。

人間として生活するうえで必要な服に、十分な性能を持たせた。そんな印象を受けます。着用時のストレスがなく、肌当たりの良さでテンションが上がる。今日はハードだぞ。MP回復が必要だぞ。そんな日に欠かせない1枚を見つけました。

大切に、でも日常着として惜しげなく履いていきます。



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