何者でもない自分/リメンバー・カド
はじめまして。ツバメroofにたまたま舞い降りたために、このnoteへの執筆も安請け合いしてしまったカドと申します。何者なのかは追い追い書いていきます(連載前提なのか)。よろしくお願いします。
さて先月、27年間勤めてきた会社を辞めました。
するとある友人がこんなメッセージをくれました。
「とりあえずは、何者でもない、貴重な時間を楽しんでくださいね」
退職後初日の4月1日、たまたま交通事故を目撃して110番通報し、駆けつけてきた警察官に名前や住所を伝えるとこう聞かれました。「ご職業は?」
「…無職です」
こんなに早く言わなければいけない場面がくるとは思っていなかった(笑)
社会人、という言葉があるけど、考えてみると、社会人とはつまり職業があるが前提です。社会と繋がることイコール仕事だと。
だから警察官も、目の前の目撃者が何者であるかを確かめておくため、当然に職業を尋ねてくるのでしょう。
いや、実は私も27年間、仕事であった初対面の方々にそれをぶしつけに訊いてきました…。
その人が何者であるかは、例えば「一級建築士の松村」「○○新聞記者のカド」などと冠(かんむり)言葉を聞けば一定わかったような気がする。
でも冠は冠に過ぎないわけで、例えば○○新聞の記者といったっていろんなタイプがいる。
当たり前だけど、一人の人間が何者であるかは、その人がどこに帰属しているか、どういう仕事をしているかだけでは決して決まらないわけです。
面白いことに、無職(帰属先はない)という今、会社員だった頃とは比較にならないほどの解放感があります(無収入の不安はありますが)。「ああ、おれは(何の冠言葉もない)、ただのカドなんだな」と。
友人が言うように、「何者でもない」この貴重な時間をもうしばらく、そしてじっくり楽しみたいと思います。
Googleによるとツバメroofは我が家から17キロ離れているそうです。というわけで、出没まれなレアキャラになると思いますが、どうか今後ともよろしくお願いします。
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