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『アントニオ猪木 闘魂60余年の軌跡』を読んで

🔴格闘技の「受身(うけみ)」を英語で言えますか?
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アントニオ猪木さんの伝記が面白く、一日で読んでしまいました。ハッとさせられる記述のうち、一つ紹介します。

猪木さんには「プロレスの4つの柱」という定義があったそうです。
それは受身、攻撃、表現力、信頼感の4つです。

猪木さんの言葉によれば、受身(うけみ)とは・・・
「己を守るだけでなく、相手の技をより美しく見せる」とのこと。

これを読んで、私の中でまるで霧が晴れるように
「なるほど!」という気持ちが広がりました。
そして思い出したのは、今年5月の友人との会話です。

GWに、アメリカ人の友人(日本で英語教師をしています)とランチした時のことです。

“Hey, I started to go to Aikido dojo with my husband this year.”
(今年から、旦那さんと一緒に合気道の道場に通い始めたのよ!)
と話し始めた私に、友人がかけてくれた言葉というのは・・・

“Wow!! My best friend in my childhood back in my hometown went to Aikido dojo, too!!”(僕の子供の頃の親友も、アメリカで合気道の道場に通っていたよ!)

“He said, the first thing you learn in Aikido is how to fall. Is it true?”
(彼の話によれば、合気道で最初に習うことは「転び方」だと聞いたけど、それって本当?)

私は最初“how to fall”と聞いて、頭の中で「???」となりました。
そして、「あぁ、受け身のことを言っているのね!」と、頭の中で繋がりました。
(※このアメリカ人の友人は、シカゴ生まれシカゴ育ちです。つまりシカゴにも合気道の道場があるということです。すごいですね。)

受け身は合気道だけでなく、柔道にも存在します。
(私は小学生の頃、柔道の道場に2年通っていて、その時にも受け身を教わりました。合気道の受け身と少し違いますが。)

確かに受け身をマスターしていれば、転んでも怪我することなく、自分の体を守ることができます。

ところが、猪木さんはさらに上のことをおっしゃっていたのです。
「受け身は己を守るだけでなく、相手の技をより美しく見せることができる」・・・と。

猪木さんの伝記を読んでいると、彼がいかに「相手を立てる」人だったか、ということが、ひしひしと伝わってきます。

私の周りの複数の人が、同様のことを言っていますが、
「格闘技をしていらっしゃる方は、優しい人が多い」です。

それは、自分が技をかけたら相手がどうなるか、よく把握し、
 相手を怪我させないよう、(体も心も)傷つけないように、よくよく考えながら戦っていらっしゃるからではないか?…と思います。

アントニオ猪木さんはその代表例だということが、伝記を読んで良く分かりました。

私も合気道の道場に通っています。
受け身をする時に、今は自分を守るだけで精一杯ですが、
「はたして私の受け身は、相手の技を引き立たせているだろうか・・・?」と、胸に手を当てて考えるようになりました(笑)

私は格闘技のことは全く分かりませんが、
この伝記はプロレスのことはもちろん、猪木さんの政治家としての活躍などにもスポットライトを当てており、わかりやすく書かれています。

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