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『高慢と偏見』Pride and Prejudice 読みました

📕『高慢と偏見』(Pride and Prejudice)
前半は日本語で、後半は英語で読みました😃

今年の夏、イギリスの文学小説『高慢と偏見』(第1巻)の和訳を読みました。
翻訳者さんの訳文が素晴らしく(気品がある日本語!)、ストーリーも面白くて一気に読んでしまいました。

第1巻は、すごく気になるところ(Volume 2の12章、エリザベスがダーシーから謝罪の手紙をもらうところ)で終わっていました。
第2巻が出版されるのは数ヶ月先とのことだったので、待ちきれなくて、
続きは原書(家にたまたまありました)を読みました。

英語が難しく、時々辞書を引きながら読んだので、後半だけなのに3ヶ月もかかってしまいましたが、面白かったです。
印象に残った箇所を、3つ引用します。

📕She certainly didn’t hate him. No; hatred had vanished long ago, and she had almost as long been ashamed of ever feeling a dislike against him, that could be so called. … above all, above respect and esteem, there was a motive within her of good will which could not be overlooked. It was gratitude.  
ダーシーに出会ってから、
「あんな失礼で高慢なヤツ、大っきらい!!」
と思っていたエリザベスでしたが、
自分にこっぴどくフラレてからも、誠実さを失わない彼の男らしさに気付いて、次第に彼に惹かれていきます。
「彼を嫌っていたことが恥ずかしい」
「今も丁寧に接してくれて、感謝さえ感じる」
と思ってしまう、素直なエリザベスの心理描写が、このように丁寧に書かれていました。

📕 “My dearest sister, now be serious. I want to talk very seriously. Let me know everything that I am to know, without delay. Will you tell me how long you have loved him?💖”

※注: このハートマークは私が付けたものです😊

ふだんは慎み深くて優しい、姉のJaneは、
エリザベスとダーシーが両思いだと知って、珍しくキャピキャピと大喜びしています。
「全部教えてね。隠さないでね。本当の気持ちを教えてね!いつから彼のこと、好きだったの?」
と、自分のことのように喜んでくれる姉に対し、エリザベスは
“It has been coming on so gradually, that I hardly know when it began…”(だんだん好きになったから、いつこの気持ちが始まったのか、わからなくて…)と答えています。

国と時代は違いますが、こういう幸せな会話は
21世紀の日本に生きる私の周りにも、ありそうです。
時代を超えて『高慢と偏見』が愛される理由がわかりました。

📕” I have been used to consider poetry as the food of love,” said Darcy. 
「詩は恋の糧だと思っていましたが?」とダーシー。
これはシェークスピアの“If music be the food of love, play on, Give me excess of it!”の引用だと偶然わかったのは、塾のシェークスピアかるたで、中学生の生徒さん達とよく遊んでいたからです。

「音楽が恋を育む食べ物なら、続けてくれ。
嫌というほど聴かせてくれ」
という、この言葉、十二夜(The Twelfth Night)の引用とのこと。

会話の中で、さりげなくシェークスピアを引用できるDarcy、それに相槌をうつElizabethの、
文学的な教養がかっこいい!と思いました😊

ここまでは恋愛に関する描写について、印象に残ったことを書きましたが、
実はそれと同じくらい、この小説を読んで、当時のイギリスの家族制度と財産贈与の仕方について疑問を感じたので🤔
現在、エマニュエル・ドットの本を読みながら調べています。
それについては、また別の機会に書きます✨

📕私が読んだのはこちら!
★和訳『高慢と偏見』
恋愛小説の世界 名作ブックコレクション公式サイト 
https://www.hcj.jp/love/y

★原書 “Pride and Prejudice”
https://amzn.to/3TyAmBp

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