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「知らない」の仮面がポロリと取れたら人間が現れた

今年最後の法要が終わり、ひとまず安堵。

夫の親戚が集まる中での下働きは、はじめは知らない人しかいなくて怖さでいっぱいだった。

私は同居でもなければ、マメに親族とお付き合いしているわけでもないのでほとんどの人が「知らない人」。

どの人とどの人が夫婦なのか。
どういう関係の親戚か。
というか、顔の区別がつかん。

神経衰弱のように、夫婦でお参りにきた人たちを繋ぎ合わせる。
お茶出しをしながら「この人の奥さんは、この人…」と頭の中で反復する。

田舎なので毎週七日ごとに法要がある。そうこうしているうちに1ヶ月が過ぎた。

はじめは個人の区別がつかなくて、知らない人怖い状態だったのが、少しずつ変わってきた。

このおじさんは顔怖いけど、甘党でお酒飲まない人。
こっちのおじさんは、お酒大好きムードメーカー。
あのおじさんの奥さんは料理上手でマメな人。
こっちの奥さんは物静かだけど優しい言葉をかけてくれた人。

みんなの仮面がポロリ、とはずれる。
なんだ、みんな人間じゃないか。

知らないことだらけで、まだまだ勉強だけどもうひとがんばりするぞ。

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