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アグレッシブな石岡瑛子。三宅一生のファッションショー演出や五木寛之の装幀も

ギンザ・グラフィック・ギャラリーの「石岡瑛子」展へ。石岡瑛子(1938〜2012年)は戦後を代表するグラフィック・デザイナーの一人。東京芸大卒業後資生堂に勤め、フリーになった後、舞台や映画、装幀などさまざまなデザインを手掛けた。おそらくは女性のフリーデザイナーの草分けなのではないだろうか。

東京都現代美術館の「石岡瑛子展」(こちらは会期終了)に比べると地味な展示だが、眺めれば眺めるほど、強さが染み出してきた。いくら見ても見飽きない。会場では概ね撮影可だったので、少し写真を掲出しておく。

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三宅一生のファッションショーのポスター。ショーそのものの演出を手掛けたらしいが、その仕事の一部であるこのポスターを見るだけでも、どんなにアグレッシブなものだったのか、想像が無限に膨らむ。依頼した三宅一生も驚いたのではないか。

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アート関係のポスター群。強い。アートと戦っている観すらある。

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五木寛之『戒厳令の夜』の装幀と原画類。これほどまでに強い装幀の小説は、世の中にそうはないだろう。

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会期は2020年12月04日(金)~03月19日(金)。


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