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100分de名著「アドラーの教え」

コーチングを受けてみたいと思われる方は基本真面目な人が多く
勉強熱心な印象です。

私のコーチングのベースにはアドラー心理学がある
と説明をすると
「アドラーについて分かり易い本を教えてください」
と言われることがあります。

多くの人が「アドラー」と出会うのは
嫌われる勇気』という本であることが多いようですが
私の場合は自分の優位感覚が視覚系である事をわかっているので
(優位感覚についてはまた説明します)
最初は漫画で感覚をつかもうと
漫画版のアドラー本を探し、この本に出合いました。

100分de名著「アドラーの教え」                   

NHKの番組「100分de名著」で『人生の意味の心理学』を扱ったものを漫画化したものです。

喫茶店のマスターが
お客さんやアルバイトの子に対して
アドラー心理学を説明しながら
悩みの解決や不安・不満の解消に導くといった感じで
内容は進んでいきます。

1章では「人生を変える『逆転の発想』」と題して
『原因論』から『目的論』に変える事で思考を未来志向にして
『性格』を『ライフスタイル』と捉えて変えられる物と認識させます。

2章では「自分を苦しめている物」と題して
自己の中での「優越/劣等感」と
他者との比較の中での「優越/劣等コンプレックス
について述べられます。
自己の中での「優越/劣等感」は
自身を成長させる原動力になり得るが
他者との比較の中で生じる「コンプレックス」は
競争を生み人を生き辛くさせるさせると・・・

3章では「対人関係を転換する」と題し
「全ての悩みは対人関係である」とした上で
課題の分離
で解決に導きます。

4章では「『自分』と『他者』を勇気づける」と題して
共同体感覚」の中に幸せのカギを見つけ
他者に対して「勇気づけ」で援助する

といった内容です。

私の理解では心理学というものは
人間が人間の心の動きに意味づけをして
そう理解する事で生き易くするための物だと考えます。
(ちゃんと大学で学習すると考えが変わるかもしれませんが。)

フロイトの提唱した「原因論」や「トラウマ」と
アドラーの「目的論」
相反していますがどちらも間違ってはいないと思います。


そんな中で「自身の苦しみを解釈」し「次の一歩を踏み出す」ために
アドラーの考え方が有益であれば
それを利用して人が成長できるならば
利用しない手は無いと思うのです。

「嫌われる勇気」についてはまた後日。

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