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【超密室ミステリー】密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

▼基本情報
作品:密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック
著者:鴨崎暖炉
刊行:2022年
出版社:宝島社
カテゴリー:ミステリー小説
読んだ月:2022年3月【読書記録⑯】

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https://tkj.jp/book/?cd=TD026460
第20回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作!

▼概要
「密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある」との判例により、現場が密室である限りは無罪であることが担保された日本では、密室殺人事件が激増していた。
そんななか著名なミステリー作家が遺したホテル「雪白館」で、密室殺人が起きた。館に通じる唯一の橋が落とされ、孤立した状況で凶行が繰り返される。
現場はいずれも密室、死体の傍らには奇妙なトランプが残されていて、

▼感想(ネタバレ含みます。)
世界観が面白い

密室を証明することが、無罪を証明するという世界感が面白い。密室の位置づけも完全密室、不完全密室、疑似密室、××密室など、密室の分類や、一般的な密室の仕方まで、世界観の広がりが作者の中に展開されているのが読み取れた。

登場人物が分かりやすい!

登場人物の名前と、仕事や属性が紐づいていたので、その点は分かりやすかったです。

ミステリーとしての腹落ちは微妙かな

解説や図があり分かりやすそうな気がしており、自分自身の理解が未熟だったと思う部分もあるのですが、液体窒素を使って、氷を作って、うんぬんって、流石に無理じゃないか!?と思ってしまいました。最初の事件の輪ゴムを伸ばして、瓶に鍵を入れるというのも、そんなに上手くいくのか!?と納得感が得られなかった。

様々な密室のパターンとそれに紐づく、トリックがあり面白く手軽に読める作品です!

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