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【読了】ことばの焚き火 (#40)

こんにちは。
先日、我が家の本棚にお招きした本「ことばの焚き火」がとてもあたたかく、そのことを綴ってみたいと思います。
(今はお昼休み。昼休み終わるまでに書ききりそうなエネルギーとともに)

この本に出会ったきっかけは、著者のおひとりである大澤真美さん(まみーた)と、とある場所で出会ったこと。
その時彼女が手にしていたのが、この本。
表紙の質感だけで、「自分はこの本を欲している!」と動物的な勘がはたらき、本の世界にダイブしました。

まるでジャケ買いの様相ですが、笑
僕はプロコーチとして、「変わりたい」「成長したい」と願っている人に、コーチングという「対話」を通じて関わっているので、
そういった文脈でも、「対話」に焦点を当てた本書を欲したのでしょう。

本書からたくさんの響きを得たのですが、書ききれないので、いくつか。。

対話と会話の違いについて、本書では次のように書かれています。

よく「会話はキャッチボール」と表現されることがある。相手の正面に向かって取りやすいようにボール(ことば)を投げて、相手もしっかり受け取って、また受け取りやすいように返す。

でも、わたしの思う対話はそれとはちょっと違う。キャッチボールというより、波紋の広がりというイメージが浮かぶ。
相手に投げるのではなく、静かな水面にことばの小石を投げると、そこには同心円状の波紋が広がる。その波を感じて、また他の人から別の波紋が投げかけられて、それが重なったり、打ち消しあったり、強め合ったり。そうした自然の波紋が水面に広がっていく。

ことばの焚き火

滑らかに、ロジカルに、誰にでも分かるように、二重解釈や齟齬が生まれぬように、言葉を発さねばならない。
どうしても、この社会に住んでいると、そう考えがちですが、それを自身の人生に100%持ち込んでしまうと、疲れてしまうと思うのです。

まさに、焚き火に薪をくべていくように言葉を出していき、あとはその「場」に委ねるような感覚こそが、対話なのかなと感じました。

本書では、対話が生まれるプロセスについても書かれています。
現代生活からすると、対話は馴染みが浅いコミュニケーションだと感じるのでので、
コーチとして「コーチングの場創り」という視点でも、とても共感するものがありました。
(いやでも、本来は本質的には、対話のほうが生き物のコミュニケーションとして馴染み深い気がするものの、、、
効率優先、成果主義、個人主義がそう傾けてしまったのかもしれません。)

最後に、このnoteでどうしても綴りたかったこと。

対話をしていると、すべての人には優劣がなく、ただ役割が違うだけなのかもしれないと思えることがあります。

ことばの焚き火

ハッとさせられました。

僕のコーチング流派であるコーアクティブ・コーチングにおいて、4つの礎 ( 4 cornerstones ) という大事なコンセプトがあり、その第一番目であるこの言葉とピッタリはまったのです。

人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である
People are Naturally Creative, Resourceful, and Whole

https://coactive.com/about/what-is-coactive

正直言うと、どうしてもこのコンセプトを消化しきれない自分がいたのですが、本書のこの言葉が、命を吹き込んでくれました。

定量的な物差しで人間を測るのは明瞭で便利だと思います。
しかし、過度な評価・判断を手放してみること、欠けた部分を埋めようとするのではなく自分の見方を変えようとしてみること。
こういったことの大切さを、あらためて感じます。

「本当に自分のことばを話していますか?」

このnote記事を閉じるにあたり、ここまで読んでくださった方にも、自分にも、この問いを渡して閉じたいと思います。

読んでくださってありがとうございました。
今日も佳い日で。

* * *

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