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スタートアップを支えるバックオフィスサービス

2021年、あけましておめでとうございます。
年末年始は帰省することもなく、家族でゆっくりと自宅とその周辺で過ごしました。祖父母に孫(僕の子ども)達の成長を見せられないのは少し寂しいですが、こういう過ごし方も悪くないですね。

さて、2020年1月に正式リリースしたBrownies Worksも、1周年となりました。1年間運営してみて、うまくいったところも改善しなければならないところも色々とありますが、メッセージを「スタートアップ支えるバックオフィスサービス」に変更して、サービス資料をプチリニューアルしました。

このnoteではそのメッセージに込めた想いを書いていきます。

1.バックオフィス構築はかなりの無理ゲー

「スタートアップとは、崖の上から飛び降りながら、飛行機を組み立てるようなものだ」(リード・ホフマン)という名言があります。一般的には事業構築や組織運営の難しさを指した言葉だと解釈されていますが、スタートアップのバックオフィスにも同等のスピードや難易度が求められていることは、バックオフィスを経験したことがない人はあまり認識していません。

事業がうまくいくほどに、バックオフィス側も対応のレベルアップを求められますが、多くのスタートアップがその対応に苦労しています。まずは、採用。知識と経験があり、自分で手も動かせて、ハードシングスにも耐えられる、なんて人材はめったにいません。いたとしても、無名のスタートアップに来てくれる可能性は限りなくゼロに近いでしょう。なので、結局、今の資金力や知名度で採用できる人材で妥協することになります。

「バックオフィスなんて作業の塊だから誰でもできるだろう」とよく言われるのですが、では「プログラミングなんてコードを書くだけだから誰でもできるだろう」は成立するのでしょうか。全体を構成する要素のうち、作業部分が目につきやすいだけで、知識と経験とセンスを備えて全体を見渡せる人と単なる作業要員では、その価値に数百倍もの差があります。

特にこれだけDX(デジタル・トランスフォーメーション)が叫ばれる時代の中では、たまった作業を片っ端からこなせるリソースだけを求めるのは悪手だと誰もが分かるでしょう。

いくらツールがデジタル化し、高度な処理ができるようになっても、それを全体の業務フローとしてつなぎ合わせ、運用することができるスキルがなければ、結局は昭和の運用を踏襲するしかありません。頭数がいれば解決できるというのは、バックオフィスを分かっていない人々の勘違いです。でも、無名のスタートアップはそんなハイスキル人材は採用できないので、それなりの人を採用し、その人が悪戦苦闘しながらバックオフィスを構築していくことになります。

次に、SaaSの乱立問題です。日本でもようやくSaaSが普及期に入り、「クラウドだからダメ」という意味不明なことを言われる機会は減ってきました。高額のイニシャルコストやカスタマイズコストを払わずとも導入可能なSaaSはスタートアップにとっても活用しない手はありません。ただし、今度は選択肢が多すぎて、適切なSaaSを選び、かつ、使いこなすことに対する難易度が非常に高くなっています。

バックオフィス系のSaaSを使っていてよく感じる問題が、「営業担当者もサポート担当者も絶対にこのSaaSを使いこなしていない」ということです。社内研修等で機能や画面の説明は受けたり、日々チュートリアルを見たりしてもちろん機能はしっていると思いますが、営業やサポートをしながら経理や労務の業務をしているわけではないので、自分事として使っているわけがないのです。

つまり、真の活用法は利用者側が自分で手を動かして取得するしかありません。まぁバックオフィス系SaaSに限らず、あらゆるツールに共通する問題ではあるとは思いますが・・・

ちなみに、SaaS比較サイトもたくさんありますが、ほぼアフィリエイト等の広告目的なので、なんの参考にもなりません。記事を書いている人もほぼ使わずに書いているはずです。

つまり、スタートアップのバックオフィスは、情報も知識もない中、担当者が自分で試行錯誤しながら構築していくしかない、という状況なのです。

もちろん、時間やリソースがたっぷりあれば、じっくり時間をかけてやればいいでしょう。しかし、会社を運営している以上は支払いや請求などのやらなければいけない業務は溢れており、それらの日常業務を回しながら、最適なバックオフィスを構築していくというのは、無理ゲーなのです。

2.SaaSは道具にすぎない

SaaSとは、パッケージソフトを買い切りするのではなく、サブスクリプション契約で継続的に使用することを前提にしたサービス形態の1つにすぎません。SaaSになったからなにか魔法のようなすごい機能が使えるようになる、ということではないのです。

しょせんは人間の機能を拡張する道具にすぎません。SaaSを導入すれば魔法のように課題が解決するわけでもなく、いい道具は使いこなしてこそ価値があり、またすべての企業にフィットする最強のSaaSなんていうものもありません。

自社の運用がすでに最適化されていると確信しているのであれば、その運用にあうツールをフルスクラッチで構築するのがベストだと思いますが、そんな企業にはあったことがありません。

Excelや様々な手運用に最適化された運用をそのままに、SaaSを導入しても機能の10分の1も使いこなせないでしょう。SaaSの機能がどうこう言う前に、まずは運用全体の見直しが必要です。

もちろん、機能として足りない部分やバグなどもあるかと思いますが、ありもしない最強のSaaSを探し求めて疲弊する前に、まずは自社の運用をデジタルファーストに再構築する必要があります。SaaSうんぬんはそれからなのですが、この再構築がかなりの手間暇がかかる上に、バックオフィスの人は作業に追われるという性質上、どうしてもエクスカリバーを探し求めしまう傾向があるようです。

3.スタートアップに最適な設計と運用

すべてのスタートアップにマッチするSaaSや運用というものは存在しません。そんなものはないのですが、「これだけやっておけばだいたい大丈夫」という及第点の運用パッケージを作ることはできると私たちは考えています。それがBrownies Worksです。

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バックオフィス再構築時、「じゃあ、請求管理から・・・」などという風に言われることは多いのですが、アナログで非効率な部分が残った状態だとほぼ効果がでません。やるなら一気に全体を再構築する必要があります。

しかし、日々の運用もあるし、業務設計に長けた人材もいない中で、全体の再構築は絵に描いた餅です。そこで、設計・移行・運用まで丸ごと請け負えるサービスが必要だと感じてBrownies Worksを作りました。

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日常の運用に影響を与えずに、全部を再構築するのはものすごく難易度が高いのですが、Brownies Worksは約3ヶ月間を使って既存運用の裏側でデータの移行や各種SaaSの設定、新しい運用の設計などを行い、スムーズな再構築を可能にしています。さらには、再構築後の運用もBrownies Worksが全面的に請け負うことで、新しいツールや運用に社内の人が習熟する必要がないようにもしました。

社会を変えるべきスタートアップが、バックオフィス構築や運用に足を引っ張られて欲しくない。そういう想いで私たちはBrownies Worksを運営しております。

2021年も引き続き「DX」は重要なキーワードのひとつでしょう。バックオフィスは企業の成長を支える重要な土台です。今年こそバックオフィスを一気にデジタル化したいと考えてる経営者及びバックオフィス責任者皆様、ぜひお気軽にご相談ください。


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