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Brownies Worksが御社のバックオフィスを立ち上げます

Brownies Worksを運営するリベロ・コンサルティング代表の武内です。

Brownies WorksのWebサイトは鋭意作成中ですが、先日のnoteにも記載した通り、現在プロトタイプでBrownies Worksを提供中ですので、気になった方は私のTwitterDMか、弊社サイトのお問合せフォームからお気軽にご連絡ください。

なお、「プロトタイプ」といっても何かサービスが少ないわけではなく、弊社内でサービス提供の手順やマニュアルを、実際にご提供する中でチューニングしていく段階という意味です。記載のサービスについては、すべて提供させていただきますので、ご安心ください。

Webサイトができるまでの間、Brownies Worksのサービス内容を説明する資料をSpeakerDecにアップしました。また、このnoteの一番最後に、2020/1/17(金)のイベントを募集情報を記載しております。

サービスの概要はこちらのスライドを見ていただくとして、本日のnoteはBrownies Worksの立ち位置や想定顧客を少し詳しめにご紹介したいと思います。このサービスを作るまでの経緯は「Brownies Worksができるまで」というnoteに書きましたので、よろしければそちらもご覧ください。

1.Brownies Worksの立ち位置

あえてカテゴライズすると、BPR+BPOに位置づけられるサービスです。この領域に関しては私は1つ課題に感じていることがあります。

多くのアウトソーシング系サービスが「時間売り」「作業が目的化する」という状態になっています。開発ベンダーなどと同じですが、工数基準で見積・請求を行うため、提供価値ではなく稼動時間をかけた方が儲かるわけです。例えば「顧客データを登録する」という業務に対して、「APIでデータを取得する」というやり方ではなく、より時間がかかる「データを手作業で転記入力する」という方法を取ってしまうのが、工数基準です。業務を効率化する、自動化するという意思決定が働きにくい構造になっています。

もう1つBrownies Worksの比較対象として考えられるのが、クラウドソーシングです。この領域はプラットフォームによるマッチングによって、リモートワーカーがサービスを提供するという形です。当然に、スキルにはバラツキがあり、またバックオフィス領域をこのような人たちに切り出す場合には「領収書をひたすら入力する」というような単純作業での依頼が多くなり、バックオフィス全体を依頼するということはほとんどできません。

その中で、既存のBPOやクラウドソーシングでは担えない領域をカバーしようとしているのがBrownies Worksです。まず、稼動時間ではなく「成果(月次決算をしっかり終わらせる)」にコミットしたサービスにしました。量が多くなれば業務負荷も増えるので、完全な固定料金ではなく、従業員数が多くなれば料金が上昇するという形をとっておりますが、領収書の枚数や作業時間などは見積・請求時には考慮しない構造にしました。

料金体系をシンプルにしたい、という狙いの他に、裏側の自動化や連携を強化して作業をどんどん効率化させたいという想いがあります。すべてを完全に自動化することできなくても、複数システムのデータをAPI連携させることなどで大幅な効率化は実現できるはずです。サービス提供期間や提供社数が増えていくのに応じて、ノウハウを蓄積し仕組みも構築し、業務がどんどん標準化されるようにしたいと考えています。お客様にとっても、何時間かかったかはどうでもよくて、きちんと月次決算が回る状態が維持されることが重要なので、その部分の標準化がBrownies Worksの付加価値となります。

また、これは少し先の話になると思いますが、バックオフィス業務の標準化というパッケージを突き詰める中で、対応スタッフのスキルレベルは一定水準以上である必要があります。最低限の会計知識や経理業務経験に加えて、高いITリテラシーが求められます。さらには「作業」を目的化することなく、常に創意工夫を持って業務を効率化していくというマインドも必要です。これを実現するためには、リモートスタッフは社内で抱え、育てていく必要があると感じています。当初は、弊社で考えるスキル水準以上の人しか採用しませんが、お客様が増えてくるに従って、教育・研修などの仕組みも整えていく予定です。

Brownies Worksは作業を単純に外出ししてもらうサービスではなく、バックオフィス運営のベストプラクティスをパッケージ化し、バックオフィスの作業領域を丸ごとお任せいただくサービスです。SaaSではありませんが、標準化という部分にこだわり、個別のカスタマイズは行うつもりはありません。SaaSを使いこなした効率的なバックオフィスを運営するBrownies Worksを導入することで、企業の中のバックオフィスの人たちは採用や資金調達、人事評価などの中の人にしかできない業務に集中することができるのです。

なお、企業によって微妙な違いや対応の仕方を変える必要がありますが、そこは人が介在するサービスの強みとして適度な柔軟性をもって対応していきたいと思っています。SaaSの機能だけでは埋められないすき間を、しっかりと埋めていきます。

2.バックオフィスの立ち上げが簡単になる

さて、バックオフィスの業務をSaaSを使ってパッケージ化し、効率的に運営していくサービスはどのような企業が活用できるのでしょうか。想いとしては、アナログで非効率なバックオフィスを全部これでスクラップ&ビルドしたい、と言いたいところですが、既存の仕組みを壊していくのはそれなりに大変なので、当面はほぼゼロからバックオフィス構築するのところに注力することになると思います。Brownies Worksをご利用いただきたい当面の想定顧客は次の2通りです。

(1)1人会社から少し成長した規模(従業員数5人前後)

法人登記のハードルが下がったことによって、個人事業主と構成員が社長だけの1人会社は、実態としてはほとんど差がなくなりました。所得税が累進課税ですので、年商が800万前後で法人成りを検討する人が多いと思いますが、事業を行う器としての法人を持つことは誰もが取り得る選択肢になっています。

法人になったからといって、社長1人だけしかいない会社にはバックオフィスは不要です。それこそクラウド会計を使って、銀行やクレジットカードのデータを取り込んで処理し、年に1回の決算時に税理士に申告をお願いすれば十分です。

バックオフィスが必要になるのは、何人か従業員を雇って給料を払い、取引先への支払いなどが毎月一定数発生するようになってからです。給料を計算し、経費精算をして、それを従業員に期日通りに支払い、請求書を発行すればそれの入金有無を確認し、送られてきた請求書の振込処理をする、という作業をきちんとやるのは結構大変です。会社を起業する人でこの作業が得意な人は少ないと思いますが、誰かがやらなければいけないので、得意でなくてもやらなければいけません。

従業員数が5人ぐらいなったところで、このあたりの負荷がかなり重くなります。営業や開発、資金調達などをしたいのに事務作業に追われて、満足に時間が取れません。だいたいこれぐらいのタイミングで最初の事務スタッフを探し始めると思います。

Brownies Worksをご活用いただきたいのは、このタイミングです。パートを募集したとしてもすぐに採用できるとは限りませんし、採用したとしてもすぐに自分の手からこれらの業務が離れるわけではありません。パートでもできるように仕組みを整えたり、シフトを管理したり、と意外とやることは多くあります。また、もしパートが辞めてしまったら、すべては振り出しに戻ってしまうリスクもあります。

人数も多くないし、ビジネスの仕組みもそこまで複雑ではないので、バックオフィスの難易度としては低いと思いますが、当たり前のことを当たり前にやる人をここで採用できる確率はそんなに高くありません。ましてやクラウド会計などの最新のSaaSを使いこなせるスキルがある人材が、採用できる可能性はほとんどないでしょう。

そういう状況に対して、Brownies Worksであれば、SaaSを活用したバックオフィスのパッケージをすぐに導入することができ、更には毎月の運用まで確実に回すことができます。バックオフィスをゼロから立ち上げるので、導入後すぐに効果がでて、社長をはじめ従業員の方々は本業に集中できる環境が整うのです。

パートでバックオフィスをやってくれる方を雇う、というタイミングにおけるもう一つの選択肢としてBrownies Worksをお使いいただくことを想定しています。

(2)バックオフィスを立ち上げるべき規模(従業員数20〜30人程度)

会社がシード期から脱し、顧客も増えてサービスが少しずつ拡大し始めた段階です。会社も創業メンバーだけでなく、営業やマーケター、エンジニアなどを採用し始め、組織として形ができつつあるタイミングです。バックオフィスはおそらく1人、多くて2人。

顧客も取引も増え、アナログなやり方ではバックオフィスがかなりしんどくなるのもこの時期です。組織としてバックオフィスをきちんと立ち上げ、仕組みを整えていく必要があります。

しかし、バックオフィスを1人で回すことと、バックオフィスをきちんと立ち上げることは全く別です。簿記検定や税理士試験、公認会計士試験でも問われているのはあくまでも会計や税務の知識に過ぎません。必要なのは、それに加えて業務プロセスを構築し、組織として整えていくスキルです。昨今ではそれに加えてITツールを使いこなせる力も必要になっています。

1人バックオフィスをやってきた人が、これらのスキルを持っている可能性はそんなに高くありません。そうなると、そういうスキルのある人材を採用するか、試行錯誤しながらそういう体制を目指すかの二択になります。

まず、採用はかなり厳しいと思います。業務構築スキルとITリテラシーを持ち、かつ、バックオフィスの経験豊富な人材は相当なレアカードです。また、もしそのような人材がいたとして、この規模でそのハイスペックな人材が満足するだけの報酬を払えるかという問題あります。

では、試行錯誤しながらそういう体制を目指す場合はどうかというと、日々の業務を抱えながらになりますので、新しいやり方を試すためのリソースの確保が非常に難しいです。日々の業務で手一杯の中に新しいやり方を考えて、移行していくのですから大変です。かなり強い意志とビジョンがないと途中で挫折します。

事業が成長フェーズに入り、アクセルを踏もうとしている時にバックオフィスが不安定な状態でスピードを上げることが出来るでしょうか。事業成長の足かせにならないためには、素早く効率的なバックオフィスを立ち上げる必要があります。Brownies Worksはそのために活用いただくことを想定しています。なお、組織が順調に拡大していくフェーズでもバックオフィスの作業系(経理、労務など)は引き続きBrownies Worksに任せていただき、バックオフィスで新しく雇用する人は採用や教育、財務などの組織を強くする方面という形で役割分担するのが良いのではないかと考えています。

3.士業はバックオフィスの専門家ではない

経理処理は税理士、給与計算は社労士、という風なイメージをお持ちの方も多いかもしれません。中小企業レベルではもちろん税理士、社労士はこれらの作業をするための知識を備えています。ただし、作業をすることが目的なのではなく、税務や社会保険等のアドバイザーとして対応するための前段階としてこれらの事務作業は存在します。

士業に作業を丸投げしてしまうと、士業側もリソースに限りがあるため時間もかかりますし、作業をすることが目的化してアドバイスがおざなりになるケースも多いです。せっかく士業に専門家として報酬を支払っているのであれば、専門家として付加価値の高い業務に特化してもらったほうがお互いにいいでしょう。

また、士業はバックオフィスの専門家ではないので、経理や給料計算という作業はできたとしても、業務全体の構築の仕方や業務フローについてはほとんど理解していません。バックオフィスを立ち上げて、きちんと処理する体制を整備していくためには、士業に相談してもお門違いもいいところでしょう。私自身も数カ所税理士事務所で働いたことがありますが、決算書を作成するのに手一杯で、バックオフィスの体制や効率化などは全く考える余裕はありませんでした。

Brownies Worksをご活用いただいた際には、税理士や社労士が不要になるわけではありません。事務処理をBrownies Worksがしっかりと行うことによって、税務や社会保険の専門家としてアドバイザーの立場に専念いただくことができます。これまで作業に追われてなかなか相談もできなかった内容について、じっくり時間をとって話しをすることできるようになります。

企業にとっても、士業にとってもバックオフィスの事務処理が当たり前にきちんとできるということは非常に価値があるのです。

4.2020年1月17日(金)イベントやります

Brownies Worksはたんなるアウトソーシングサービスではなく、中小企業のバックオフィスの仕組みそのものを再構築することを目指しています。その世界観をご理解いただくために、年に数回程度イベントを開催することを予定しております。第1回のイベントは、「バックオフィスをSaaSで改革する」をテーマに年明け1月17日(金)にSmartHR社のセミナールームをお借りして開催します。

詳細は以下の通り。

日時:2020/1/17(金)16:30 受付開始、17:00 スタート
セミナー:17:00〜19:00
懇親会 :19:00〜20:00
<内容(仮)>
1. Brownies FES.について
(リベロ・コンサルティング合同会社 代表社員・武内)
2. バックオフィスを改革するサービスの紹介
fondesk
(株式会社うるる 執行役員・脇村氏)
Anyflow
(Anyflow株式会社 代表取締役CEO・坂本氏)
Bizer team
(Bizer株式会社 代表取締役・畠山氏)
3. 会場提供企業様のサービス紹介(SmartHR
4. Brownies Worksのサービス紹介
5. パネルディスカッション

ご参加を希望される方は、以下のフォームからお申し込みください。

なお、いつも勝手に僕がお気に入りのサービスをスライドで紹介しているので、今回は会場をお貸しいただいたお礼もかねて、SmartHRのサービスを紹介は僕がスライドを作って、行う予定です。

Brownies Worksは企業、バックオフィスで働く人、SaaS提供企業の三方にとっての悩みを解決するサービスでありたいと思っております。まだ拙いところも多いですが、バックオフィス界隈の方々にたくさん参加していただけると嬉しいです。

ノートの内容が気に入った、ためになったと思ったらサポートいただけると大変嬉しいです。サポートいただいた分はインプット(主に書籍代やセミナー代)に使います。