オ・ン・ガ・ク

今日は大好きな音楽について書こうと思う。

ちなみに「音楽」という言葉を想う時、私の脳内には坂本龍一のBallet Mecaniqueが流れる。

私は物心ついた時からずっと音楽が大好き。幼稚園の頃、特に好きだったのはピンクレディーだったけれど、幼稚園の運動会の時に掛かるゴダイゴも好きだったし、父の影響でクラシックのピアノ曲も好きだった。

小学1年生からはYMO!なぜか父がレコードを買ってきてくれて、それ以来ずっとずっと聴いていた。矢野顕子も好きだった。それから少し間をおいて、小学校3年生ごろからは戸川純!本当に戸川純ワールドにどっぷり浸かっていた、当時のわたくし。戸川純の本を何度も読み返して、「蛹化の女」などの曲をイメージした小説まで書いていた(今思うとこっぱずかしいが…)。今でもすぐに歌えるぐらい、歌詞もしっかり記憶している。クラシックも相変わらず好きだった。声楽曲を聞き始めたのもこの頃から。

中学生になると、そこに洋楽が加わった。80年代の洋楽はほとんど聴いたのでは?とにかく何でもよく聴いた。小林克也のベストヒットUSAもよく観ていた。

高校時代は寮に入っていて、あまり自由がなかったから洋楽にも疎くなってしまったけど、友達の好きな音楽を聴いたり、私も好きな音楽のCDを友達に貸したりして、それはそれで楽しかった。そういえば、友達と一緒に戸川純のライブに行ったのも高校生の時。憧れていた戸川純は思った通り個性的で、とても可愛くお洒落で、やっぱり大好きだった。クラシックはこの頃からバッハが一番好きになって、それは今もずっと変わらない。

大学~大学院時代はクラシックのコンサートに行ったり、ライブに行ったり、とても充実していた。大好きだったYMOの「再生」ライブに行けたのも、とても嬉しかった!数か月だけだったけれど、声楽を習ったのも楽しい思い出。初めは全然声が出なくて苦労したけれど、最後に習った "O del mio dolce ardor" で、歌う感覚がなんとなく掴めたのは嬉しかった。そういえば、インド人の友達の親戚の家にお世話になった時に滝廉太郎の「花」を歌ったら、それがとても好評で、友達が私の歌声を録音したり、近所の小学校へ行って子供達の前で披露することになったりした(その時、片言のベンガル語で歌詞の説明をしたら、子どもたちに通じてすごく嬉しかった!)。それまで人前で歌うのはとても苦手で殆どしたことがなかったんだけど、この時だけは気持ちよく歌えた。インド音楽も聴くようになって、ロビンドロションギット、いわゆる「タゴールソング」も幾つか歌えるようになっていったのもこの頃から。恩師の伝手で、シャンティニケトンのタゴール大学の先生のお宅に2~3日通い、タゴールソングを教えていただいたこともあった。

ドイツでバッハのゆかりの地(旧東ドイツ側)を巡ったのもこの時期。ケーテンまで足を運んだのにミュージアムが閉まっていたのは残念だったけれど、ライプツィヒのトーマス教会に入ったと同時にパイプオルガンの演奏が始まったのは感動的だった。

この時期はよく海外へ行っていたのだけど、だいたい両親が空港まで送り迎えしてくれて、毎度のように父が車の中でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を流していたので、それが海外渡航のテーマ曲のようになってしまい、今でもこの曲を聴くたびに旅の思い出まで甦ってくる。

(あ、あとソチオリンピックの浅田真央ちゃんもね!)


結婚して子育てが始まってからは、あまりゆっくり音楽を聴く時間が取れなかったのだけど、よくyoutubeで音楽を流していた。懐かしい曲を聴くこともあったけど、だんだんクラシックの曲ばかり聴くように。ソプラノの森麻季さんのように歌えるようになりたくて、密かに練習してみたり。でも、クラシックでも新しい演奏者は良く知らないし、知っている人ばかり聞いていた。それが3年前の夏、youtubeのおススメでロングのソバージュヘアを振り回してバイオリンを演奏している人(但し葉加瀬太郎ではない)の画像がよく上がってきていた。初めは何の関心もなかったけど、ある時、ちょっと聴いてみようと思って聴いてみたら、見た目の派手さに負けず劣らず素晴らしい演奏をするバイオリニストだった…!名前はNemanja Radulovic(ネマニャ・ラドゥロヴィッチ)。あまりに夢中になり、ネマニャの来日コンサート情報を調べていたら、なんと、その年の秋に近くのホールにネマニャが来るというではないか!幸い、席もまだ少し残っていて、ネマニャのコンサートに行くことができた!何百年も前の卓越した演奏家が現代に蘇ったみたいなネマニャ、大好き!


その年はさらにアシュケナージと辻井伸行君も北海道に来て、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を聴きに行ったのだった(ちなみに私は2番も好きだけど、3番はもっと好き!)。この曲の、若かりし日のアシュケナージのピアノ演奏は聴いていたけど、それが今、アシュケナージが指揮で、辻井君が演奏している。何とも感慨深いものがあった。


そして昨年。またまたyoutubeのおススメで、今度は今どきの日本のバンドが上がっていた。時々、戸川純や椎名林檎を聴いていたからだと思う。今どきの日本の音楽は全然知らないので私には縁がないかもと思い、暫くスルーしていたのだけど、なぜかタイトルの「白日」が気になった。そして、ある日なにげなく聴いてみたら、衝撃を受けた。小学1年生の時にYMOを初めて聴いた時に感じたのと同じぐらいの衝撃だった。まさかアラフィフになってバンドに夢中になるなんて、想像すらしたことがなかった。

King Gnu、すごい…!

(と、中学生の姪っ子に話したら、「今頃知ったの?」と…)

実はその頃、とてもショックなことがあり、心の整理ができないでいた。そんな時に「白日」の歌詞が心にダイレクトに響いてきたのだった。その日からこの歌も私の心の支えになってくれた。ちょうど北海道はまだ雪が残る季節だった。雪道を歩きながら、祈り、この歌を口ずさんだりした。それからもうすぐ1年。まだまだ心配はなくならないけれど、家族の支えとKing Gnuの音楽のお陰でここまでなんとかやってこれたような気がする。いつかKing Gnuのライブに行きたい…!

(このイントロのチェロ、常田さんの演奏よね?)

King Gnuの曲はどれも好き。millennium paradeも好き。常田さんの作る音楽、大好き!

常田さんも教授のように世界で活躍するの、おばちゃん今からとっても楽しみよ!



そうそう、さとるんのお兄様も東京芸大卒の素晴らしい声楽家!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?