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【雑感まとめ】大企業勤務で多くの忍術が学べるという噂は本当なのか?

忍術とは?

日本の室町時代頃から戦国時代の諜報活動や窃盗に関する技術や窃盗や諜報活動への対応法の総称である。諜報活動の際に必要となる技術や各種の武術なども含まれる場合がある。(引用:Wikipedia)

『官僚型組織』『ヒエラルキー型組織』『新卒一括採用のメンバーシップ型雇用組織』には その組織の数だけ 忍術の流派が存在すると言われています

では まずは 代表的な 忍術 のご紹介を

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保身の術


どんな派閥でも 

『派閥長に逆らって 何か新しいことを始めてはいけない』

という”掟”があります

派閥長は 往々にして 権力というものを手放したくないので 用心深くなります 

そこで 部下の『忠誠心確認テスト』を様々な観点から実施するようになります


参勤交代という転勤によって 派閥長のお膝元から離れることもあるので 事前に『忠誠心確認テスト』を事前に入手できるルートを確保しておかなければなりません


また 派閥長の失脚も想定したリスク・マネジメントも必要で 他派閥長とのコンタクトが出来るようにしておかなければなりません

そこで重要なのが「責任の曖昧さ」という忍法を常に繰り出せるような瞬発力は必要です

失敗した場合には

「聞いてないよ お前が勝手にやったことだよな 」

と 自分に飛んでくる火の粉を最小限にしなければなりません


この所作 全体のことが 保身の術 です



分身の術


派閥長が 全く面白くもないダジャレを言っても 腹を抱えて笑って

「流石ですね 面白いです」

目が笑ってなくても 笑ってると思わせる演技力が必要です


他の派閥長の前では

「今いる派閥の長はダメですわ」

と言える度胸も必要です


自分の部下に対しては 自分の出世に役に立つ部下は大切にしますが それ以外の部下には 「踏み絵飲み会」 を実施して ふるいにかけます


多くの顔を持つ どんな役も演じられる忍術が 分身の術 です



隠れ身の術


今日は「”ドローン”します」という古典的な逃げ技と 

「その場にいたかな?」と誰にも気がつかせないような存在感を消す

という技も 持ち合わせておかなければなりません


隠れることで 当事者でなかったというアリバイ作りにもなり 

隠密行動によって 情報収集活動を行えるという側面もあります


これが 隠れ身の術 です


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SNS活用によって変化した『伝達の術』


ビジネスにおいて「人とのつながり」は SNS等によって 簡単につながるようになって 「人脈ベースでの組織体」が生まれるなどしていき 企業そのものの”在り方”が変わってしまっています

企業の内と外の境界線が 曖昧になっていって 自分の人脈を生かしてその間を自由に行き来することも増えてきました


大企業内部で人々の間を渡り歩く ”忍術” を 

SNS時代に応じてのアップデートして 巻物に書き記したのが? 


「弱いつながりの強さ理論(strength of weak ties)」

弱いつながりからなるソーシャルネットワークは 多様な、幅広い情報を、「素早く、効率的に、遠くまで」伝播するので 弱いつながりの人脈が豊かであれば 遠くにある幅広い情報を効率的に手に入れることが可能


「ストラクチュアル・ホール理論(structural holes)」

『ストラクチュアル・ホール=構造的な隙間』を繋ぐブローカーが ①情報の優位性 ②コントロールの優位性 を持っていて 単に多くの人と繋がればいいのではなく 「つながり方の構造」が豊かであるほど優位に立てる

という経営理論になりました


「ホンマか?(笑)」


状況も常識も全く異なる世界の人々とも対話コミュニケーションを通して、最適を探し出していかなければならないのです。「伝える」重要度も増し、「伝える」方法も変化せざるを得ないのです。

と「伝え方」「伝え時」を説明している 高澤健さんの投稿を是非お読みください


これからの時代には新しい忍術が必要か?


ビジネスにおいて人脈は 情報を得るために重要です

『弱い結びつき』は 簡単に作れて 遠くに伸びやすいので 広範囲に多様な人とつながれます

そして 情報伝達の効率性は 『強い結びつき』よりも 『弱い結びつき』の方が良いのは事実ということが分かりました


ただ残念なことに 大企業の重鎮の考え方は

「ネットで取れる情報は、世界中の誰でも手に入れられる情報だから、実はあまり価値がない」
「本当にビジネスで勝負を決める重要な情報は やはり リアルな強いつながり でないと入手できない」

というのが いまだに主流なんです

ここは 重鎮の 自己変革が必要です



表に出ていない重要な情報を得るためには『強い結びつき』が必要

新しい発想・幅広い知識を得たりするためには『弱い結びつき』が必要


大企業で磨かれてきた『保身の術』『分身の術』『隠れ身の術』などの様々な 処世術 という 良い意味での忍術は 

『強い結びつき』も『弱い結びつき』も必要な時代 だからこそ

益々必要になっているのかもしれません


テクノロジーの進歩によって 益々デジタル化は進んでいくので

忖度術  隠蔽術  誹謗中傷術

といった アナログで 密室感漂う 陰湿な忍術 は止めて


協働術 多様化術 新結合術

といった 前向きで 明るい忍術 を駆使していきましょう



結 論


大企業勤務で多くの忍術が学べるという噂は?

本当です



note というソーシャルネットワークでの『弱い結びつき』によって 「知の探索」ができることは 素晴らしいですね


この「組織を作り込みすぎないこと」というフレーズは これからの重要なポイントと思います。楠瀬啓介さんの投稿を参考にしてください


オレは現状に甘んじる人間は好きじゃない。常に前進し、変化を求める人間が好きだ。(マイルス・デイヴィス)


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