【OODAループ】は“即断即決”の思考術
どんな仕事においても、何らかの“工夫”は必要だ。
これからの時代は、一歩進めて 『“工夫”をもっと“工夫”する』 『特別な“工夫”をする』 ことを意識してスピードアップいく必要がある。
こんな【“工夫”をし続けていく人】と、【何も考えずに何の疑問も抱かずに言われたことをそのまま続けている人】との“差”は広がっていくばかりだ。
「決めようとしない」 「動こうとしない」 「変わろうとしない」
他人と同調することばかりで、他人から“どう見られているか?”を気にしてばかり。
“石橋を叩いても渡らない”のに、周囲が動き出すと、急に慌てて追随する。
この“考え方”では、変化の激しい時代には全く向いていない。
固定観念・既成概念を捨てて、今までの“当たり前”を疑い、【思考法】も変えて、新しい挑戦を行っていかなければ、“衰退”していくだけ。
ビジネスにおいても、プライベートにおいても、今まで以上の“工夫”が必要である。
① 状況も把握できていて、行動の結果も予測できる
② 未知の状況であるが、行動の結果も予想できる
③ 状況は整理すれば理解できるが、行動の結果は予測できない
④ 未知の状況で、行動の結果も予測できない
Withコロナ時代の今は、上記 ③ ないし ④ の状況。
“行動の結果が予測できない”時代なのである。
“スピード”と“臨機応変”が求められる時に、大きな障壁になるのが?
● 自分で決定できなくて、推進できない経営者や組織長
● 部門間調整の複雑さ
● この調整に伴う莫大かつ過剰すぎる資料作成
“リスク”を取らずに何もしないことが最大の“リスク”
ということが分かっていない
【“前例踏襲主義”アナログ昭和感覚ガラケー人間】 が多すぎる。
【思考術】も、最新のOSにバージョンアップしていかなければ、新しいアプリも導入できない。
【PDCA】は“平時”で十分に時間をとって継続して改善していくマネジメント手法としては有効。
しかし、ある意味での“有事”である今の時代には、スピード感に欠ける【思考法】だ。
即断即決の“思考術” 【“OODA(ウーダ)”ループ 】へのバージョンアップが必要だろう。
この【OODAループ】は、アメリカ空軍大佐のジョン・ボイド氏が戦闘機パイロットの経験に基づいた【思考術】だ。
世界中の軍隊はもちろんであるが、シリコンバレーを中心にビジネスエリートも活用している。
『的確な意思決定』
『迅速な行動』
によって確実に目標達成できる“一般理論”として欧米で認められるようになったフレームワークである。
【OODAループ】の実践は“ショートカット”するのが“肝”だ。
上記①<状況も把握できていて、行動の結果も予測できる>の場合
【Orient(わかる)】 ⇒ 【Act(うごく)】
上記②<未知の状況であるが、行動の結果も予想できる>場合
【Observe(みる)】 ⇒ 【Orient(わかる)】 ⇒ 【Act(うごく)】
上記③<状況は整理すれば理解できるが、行動の結果は予測できない>場合
【Orient(わかる)】 ⇒ 【Decide(きめる)】 ⇒ 【Act(うごく)】
上記④<未知の状況で、行動の結果も予測できない>場合
【Observe(みる)】 ⇒ 【Orient(わかる)】⇒ 【Decide(きめる)】 ⇒ 【Act(うごく)】 ⇒ 【Loop(みなおす)】
つまり、【OODAループ】は、他の“思考術”にはない臨機応変に状況に応じたショートカットを使いながら、最短のプロセスで“判断”して、“行動”していくことが可能となる。
危機には【予見できる“危機”】と【予見できない“危機”】がある。
【予見できる“危機”】への対応の事前準備策として、【Contingency Plan(コンティンジェンシー・プラン)】というのがある。
不慮の事故や災害など非常事態が発生した場合に備えて、対応策をまとめた計画。『緊急時対応計画』。
この計画は、一定程度“予見ができる範囲内”で策定されているものだ。
では、【予見できない“危機”】についてはどう対応していくのか?
昨今の自然災害のニュース報道でよく耳にする
「数百年に一度あるかないか」
「これまでに経験したことのないような」
こうした危機への対応は、まさに“リーダー”としての真価が問われる事態だ。
【予見できない“危機”】に必要なことは?
『無駄だと非難されるほどの備え』
それと
リーダーの
『肚をくくって“覚悟”した迅速な【決断】』
日頃から【OODAループ】の意思決定手法をマスターしておくことは重要だ。
私は【危機管理(クライシスマネジメント)】は?
“力強い安定した組織作り”
と訴えている。
【OODAループ】は、危機管理下のみならず、日常の業務遂行にあたっても必要な【思考術】である。
【思考】のやり方が変わるということは、着眼点も変わり、今まで以上の“工夫”ができるようになる。
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