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理想的組織はリーダーとメンバー間で創りだす『不揃いの統一感』が大切

柔軟性のあるリーダーシップの下で メンバーは自分の『個性』を最大限に活かした”自己ベスト”パフォーマンスを行って 他メンバーとの調和を保ちながら 最高の作品を創りあげる組織

こんな組織で感じられる状態を 『不揃いの統一感』 としています

この『不揃いの統一感』を説明する際に イメージしやすいように【JABBKLAB】が行っているパフォーマンス動画を使っています

ジャズのインプロヴィゼーションを彷彿させるこの『不揃いの統一感』

これからの『人と組織の在り方』について考えてみます

古いキリスト教の教え


本質において一致 行動においては自由 全ておいて信頼

このフレーズは「理想の経営の状態」を表すものとして ピーター・ドラッガーも取り上げている キリスト教の古い教えです

“In essentials unity, in action freedom, and in all things trust ”

経営にあてはめて考えると【本質(essentials)】は その企業の使命 存在意義 何を達成したいのかを表した『ミッション』『バリュー』『ビジョン』に当たるものです

この【本質】が組織メンバー全員に共有されて(腹落ちして) お互いの信頼関係を築けていれば 細かなルールやマニュアルがなくとも 自由に行動することが許され 最高のパフォーマンスが実現できる という意味です



誰かがミスして大きな不祥事になると 犯人捜しに明け暮れ 再発防止策と称した『ルールやマニュアル作り』『規則や手続きの増加』と『研修会開催』などを行う「再発防止を徹底しています」のアリバイ作りをやっている企業が多いのが現実でしょう

メンバーは自由に行動できなくなり『個性』も『やる気』も失ってしまいことに繋がり兼ねません

こんな時こそ原点に帰って『ミッション』『バリュー』『ビジョン』を浸透させ メンバーを信頼し 責任を持たせ 自由に判断し行動することを促すことこそが大切と考えます



『アボイド・ノート(Avoid note)』の使い方?


ジャズの特徴として『テンション・ノート(和音構成音以外の音)』を上手く使ってインプロヴィゼーションを行います

また 使い方を間違うとサウンドを台無しにしてしまう可能性もある音 『アボイド・ノート(Avoid note)』と音があります

『アボイド(avoid)』は直訳すると「避ける」「近づかない」といった意味で

『アボイド・ノート』とは? コードトーンの半音上の音のこと
(例) キーがCのとき Cメジャーコードのアボイドノートはファの音


そこで 知り合いのベース・マン に聞いてみました

『アボイド・ノート』=「使ってはいけない音」とすると反って意識しすぎてインプロヴィゼーションの面白味がなくなっちゃいます
「使い方を間違えないように使う音」
「使っちゃいけないところでは避ける音」

とアドバイスしています


「使ってはいけない」と教えるのではなく 『理論』を理解した上で「使い方を間違えない」「使ってはいけないとこでは避ける」と無意識で行動に移せることの重要性を教えてもらいました

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人は無意識で情報習得~処理して習慣化している


人は毎日 ココロ(脳)の95%にあたる【あなたの知らないあなたの意識】で無意識に 多くの『情報習得~情報処理』を行い習慣化する働きをしています

この【あなたの知らないあなたの意識】【潜在意識】です 


この【潜在意識】で厄介なのが 【アンコンシャス・バイアス】

【アンコンシャス・バイアス】= 無意識の偏ったモノの見方 = 知らずしらずのあいだに個人の意識に刷り込まれる「価値観の偏り」

誰もが無意識に持っている偏見や差別は 完全に取り除くことは不可能と考えられています 

そして皮肉なことに 外発的な抑制動機(他者の視線)が強まると 偏見が強化されてしまうという調査結果もあります


また『偏見』の集合体である【同調圧力】によって 自由な言動が潰されてしまうこともあります



「そうではない人もいる」という視点が大事


「他の立場の人は この情報はどう感じるだろうか?」
「この表現は問題ないだろうか」

などと 組織や集団の考えを一旦リセットしてフラットな視点からのチェックを繰り返すだけでも トラブルを可能な限り減らしていけるでしょう


「ある人にはポジティブなもの 他の人にはネガティブなもの」

人はそもそも違うのだから 『互いに矛盾するが どちらも妥当な二つの命題が存在する』ことがあって”当たり前”のこと考える

『両義性を認める』ということが重要です


【集団凝集性(集団に対する帰属意識が高い性質のこと)】を高めることを求めた結果として 異論を出しにくい雰囲気になる【集団浅慮】状態に陥っていった組織には 多くの【”べき”=前提】が存在しているようです


この組織は 『ミッション』『バリュー』『ビジョン』をメンバー全員が理解して 本質が一致した上で

『考え方・方法論に関しては「こうじゃなきゃいけない」ってことはない』とリーダーが表明して『両義性を認める』

このことが『心理的安定性』のある組織と思います 



仲良しクラブではない『不揃いの統一感』の組織


ダンス・グループでも ジャズ・コンボでも『最高の作品を創造する』とこが『ビジョン』なのですから それぞれメンバーの『ミッション』『バリュー』は自ずと分かるはずです

ここには「この人が嫌いだから」「この人が好きだから」という判断基準は不要です


ここに大切なのが 【インタープレイ=相互作用】 です


この【インタープレイ】は文章化・見える化できませんが 

『個性』を潰すことなく『自由』な言動ができる シェアード・リーダーシップ(一人ひとりが自律的にリーダーのように振舞う)を可能にする

プログレッシブな暗黙の掟


【インタープレイ】によって創造される『不揃いの統一感』のある組織

「機知に富む組織」だから成せる創造的葛藤の促進


この組織形態が 求められる時代では?



この動画が私が思い描く【オープン・イノベーション】イメージ



【緊急告知】


noteで出会った人との【対談コンテンツ】間もなくスタート!

お楽しみに



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