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『忘却力』」と『鈍感力』はストレス過多の現代社会を生きていく上でプラスに働く重要なスキル

『ストレッサー』とは?


「人に“ストレス”を与える刺激」のこと

“ストレス”は『ストレッサー』によって生じた、心や身体の反応のこと


同じ『ストレッサー』でも、強い“ストレス”を感じる人もいれば、“ストレス”をまるで感じない人もいる。

すなわち『ストレッサー』の解釈の違いによって影響度合いが大きく異なる。


ビジネスでもプライベートでも、私たちは様々な人と接点を持ちながら過ごしている。

そうした中で、人間関係による“ストレス”を抱えている人は多いはず。


『ストレス耐性』とは

言葉の通り、“ストレス”に耐えられる力のこと

“ストレス”に対して、どのくらい適応し、対処できるか、どの程度耐えられるかといったレベルのことを指す


しかし、これを「“ストレス”を我慢する力」と捉えるのでなく、「“ストレス”から上手に逃げる力」と考えてみた方が楽に生きられるだろう。


人は、記憶と忘却をコントロールすることができない。

忘れてしまいたいことは いつまでも覚えている。

覚えておかなければならない記憶は いつしか薄れていく。



外山滋比古氏著書の『思考の整理学』によると

忘却と記憶は、吸って吐く呼吸のように一対で、忘れるからこそ、新たな記憶ができると考えている。

と書かれている。


忘却は、思考の整理で、“知識の新陳代謝”に繋がることだ。


記憶力がよいこと、忘れないことは賞賛されることが少なくないが、一方で「忘れること」も人が生きていく上で重要なこと

『忘却力』」というのは、“ストレス”過多の現代社会を生きていく上でプラスに働く重要なスキルだ。



小さな不幸には鈍感でいい 小さな幸せには敏感であればいい


“ストレス”を軽減するためのポイントは、いい意味で「鈍感」になることだ。

渡辺淳一氏著書「鈍感力」で、『鈍感力』という言葉は世間一般に広まり、2007年の新語・流行語大賞にも選ばれた。


『鈍感力』とは

ストレスになりそうな外部情報を自分の中で貯めこまず、上手く受け流す力のこと

『鈍感力』は、「気が利かない人」や「グズグズとして鈍い人」などの「鈍感な人になれ」というわけではない。

あくまでも対人対応スキルのひとつとして、発揮する場面としない場面を見極め、自身でコントロールしながら戦略的に使っていくものだ。

「まあ、いっか。」と気づかないふりをして“ストレス”から自分自身を守る術と言える。


“ストレス”になりそうな情報・事象をすべてスルーして逃げているのは、ただの逃げ癖がある人

鈍感なふりをして、他人に迷惑をかけたり、嫌がることを押し付けたり、約束したことを破ったりするというのは論外で、“人として”の問題が多く、自己成長しないだけのこと。

こんな振る舞いをしていると、自分が窮地に陥った時に、誰も手を差し伸べなくなってしまう。

『鈍感力』を発揮するのは、他人の言動に対して受け入れる余裕がない時などに、瞬時に自分の状態を把握して“受け流す”ことで、心の平穏を保つ術だ。


嫌な目にあっても、忘れることで心を穏やかに保つことができる『忘却力』


「忘却」というと、記憶を阻害するものとして悪いイメージを持つ人が多いかもしれない。


では、逆に「記憶」を忘れないことで起きる不都合を考えてみる。

「情報の混同」
「情報の遮断ができない」

といったデメリットが考えられる。


日本心理学会で発表された研究『記憶力と意図的忘却力の関係』によると

記憶能力が高い人ほど、覚えたことを意図的に忘れることができない可能性がある

とのことだ。

優秀な人ほど心が疲れやすく、壊れやすいと言われることが理解できる。


「忘却」を

新しい記憶、新しい人生のため第一歩

と考えたら、忘れることを怖がる必要はない。


『忘却力』というのも生きるうえでプラスに働くことのほうが多いのだろう。



他人に裏切られた時こそ『忘却力』を発揮しよう


信頼していた人に裏切られたり、友達だと思っていたのに欺かれたり、裏切られたときは心に深い傷を負う。


しかしこの世の中には、平気で裏切る人も一定数いるのが現実。


人を信じて疑わず素直であることは、人として素晴らしいことだが、物事を分析する能力に欠けるとも言える。


なぜ?裏切られるという結果になったのか?

自分にも原因があったかもしれない

相手も意図せず結果的に裏切ることになってしまったのかもしれない

と「自分を見つめ直す良い機会を得た」と発想の転換ができたら、気持ちも少しは落ち着く。

このことが“きっかけ”になって、自分の行動を変えられ、裏切られることのない人生へ方向転換できたのなら、それも自分の人生において貴重な経験。

自分の中で納得ができたなら相手を潔く許して、その人との記憶を「忘却」してしまえばいい。

今後も付き合っていかなければならないような間柄でなければ、裏切った人には、これ以上関わらないこと。


人を簡単に裏切る人は、人間関係における信頼の重要さを理解していない。

因果応報

そんな人は、天が必ず裁き、今後誰かに裏切られることになる。


嫌な記憶を引きずっていても、何の得にもならないので、きっぱりと忘れてしまいましょう。



『忘却力』と『鈍感力』“ストレス”過多の時代には必要不可欠なスキル

不愉快な記憶は、忘れましょう!




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