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“オープンイノベーション”が中小企業の生き残り策(その4)~今だからこそ聞いて欲しい“危機管理”の考え方~

「二度あることは三度ある」

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」

という諺があるが、今の世相を表している。


【クライシスマネジメント(危機管理)】を簡単に言うと?

“問題が発生した場合”に影響を最小限におさえ、最悪の状態から抜け出し、回復をはかること。

すなわち、問題が起きる前に“起きた後の対応“を検討しておかなければならない。


事前に様々な対策を講じておくことが、【危機管理】の“肝”の部分だ。

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台風は、気象庁から警戒レベル・進路予測が事前に発表されるので、準備するにはある程度の時間的余裕がある。

予報が出たあとの数日間で一気に備えを整えるのは至難の業なので、いざというときに困らないために、普段から防災を心がけておくことが大切だ。

更に直前にも、窓ガラスの補強や土のう・水のうの設置など、状況に応じた対策が必要になってくる。


想定できるリスク(危険性)は、野放しではダメなので、リスクマネジメント(危険性管理)しておかなければならない。


自然災害は、災害の元となる事象を制御することができないので、想定外のことが発生して大惨事になってしまう。

こんな想定外の災害時に避難を判断する場面において、生存のためには、

『他者の判断に依存するのではなく、自主解決により自分の命を守る最善の努力すること』


というのは、過去のデータから明白な事実。


大災害を経験しても“教訓”は、次第に忘れ去られて“風化”していくのが常だ。


これも残念ではあるが事実だ。


「災害は忘れたころにやってくる」

この諺も、今の世相を表している。

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私は感染症の専門的知見があるわけではないので、“飛沫感染”“接触感染”の防止が重要と教わった。

“飛沫感染”・・・会話や咳やくしゃみをすると、口から細かい水滴が飛び散ることでの感染

“接触感染”・・・唾液や体液,分泌物,排泄物などによって汚染されたものを直接触れること、物を介して間接的に触れることに触ることによって起こる感染


つまり、人と人の接触を極力避けることが、最善の感染拡大を防止対策ということになるのだろう。



私個人としてできる感染対策は、インフルエンザ対策と同じで、【マスクの着用】【手の消毒】【うがい】といった基本的予防行動を励行することだ。

仕事上、人と会わない訳にはいかないし、会席も必要最低限にとどめ、可能な限りはリモートワークに移行している。
(そもそもアルコールによって正常な判断ができない状況でビジネスが出来る訳ないと考えている。)

残念ではあるが、私ごときの言動に対しても、否定的な意見を言ってくる人もいる。

“一人一人が感染を広げない自覚を持つべきだ”


という考え方は共通しているようだが、

個人が孤立を深める中、その意識が過剰になればなるほど、他者を責める声が大きくなっている気がする。



他人との関係で「仁」と「義」は、互いの信頼関係を創る。

「仁」は相手を思いやる心

「義」は相手に迷惑を掛けない心

“仁義なき戦い”を繰り返しても何も生み出さない。




「相手のない喧嘩はできぬ」

自分でコントロールできないことを悩んだり、愚痴ったり、自棄になったりしても何の解決に結び付かない。


【レジリエンス】とは?

『困難で脅威を与える状況にもかかわらず,うまく適応する過程や能力,および適応の結果のこと』

日本語に訳すなら、“復元力”、“回復力” “精神的回復力”、“困難に負けない力” といったところだろう。



【レジリエンス】の高い人や企業は、困難な状況を悲嘆することなく、現実をしっかり受け止めて、前向きな意味を見出し、解決策を見つけている。

【レジリエンス】は先天性のものではない。

鍛え方次第では誰だって【レジリエンス】を身に付けられる。

“ポジティブ思考”も“ネガティブ思考”も生活の中で必要だが、大切なのは、双方の健全なバランスを見つけることだ。

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「鉄は熱いうちに打て」


【危機管理】に原則はない。教科書もない。

これが【クライシスマネジメント】が浸透しない理由かもしれない。

それ故に、今だからこそ、中小企業は、オープンイノベーションによって【クライシスマネジメント(危機管理)】の考え方を導入して、力強い“サスティナブル”な組織作り に向けた取り組みを行って欲しい。


危機対応のマネジメントに、“競争原理”は必要ない。

必要なのは、“協力原理”に基づいた行動。

前例や権威を超えた、臨機応変な自発的なアクション。



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