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「勝利」や「成功」からの学びは殆んどなく、「敗北」や「失敗」から多くのことを学んだ⑥(初めての転勤 編)

1月7日(土)昭和天皇が崩御され“昭和”が終わり、1月8日(日)“平成”が始まった。

喪に服す週末なのだが、不謹慎極まりない私はレンタルビデオ店の開店時間に駆け込んだ。

「この週末は映画鑑賞三昧“カウチポテト族”だ!」

借りてきたビデオは『仁義なき戦いシリーズ』


『仁義なき戦いシリーズ』で学んだこと?


遊びまくった3年目を終えて、4年目を迎えたGW前に、最大客先の次長と係長から食事に誘われた。
((“慣れ”という病 編)に登場した客先次長)

客先次長
「いろいろ世話になったし、約束通りご馳走するよ。この日の夜いいかい?」
小生
「ありがとうございます。感激です。私一人ですか?」
客先次長
「そうだよ。君とゆっくり飲みたいし、うちの係長も連れて行くわ。」
小生
「あの、、、上司のT課長も一緒にいいですか?ボスも誘っていただくと助かるというか、、、」
客先次長
「いやいやカッコいいね。義理人情だね。では僕からT課長に電話してお誘いするね(笑)」
小生
「ありがとうございます。」

客先の事務所ビルを出て、駐車場に向って歩いている時の私は、仁義なき戦いの広能昌三(菅原文太)に成りきっていて、山守組組長(金子信雄)を救った気分だった。

『山守さん、弾はまだ残っとるがよぉ』



転勤内示後の気づき


GW明けに初めての転勤(6月1日定期異動)の内示を受けた。
正直言って、転勤するとは思ってもいなかったので“ビックリ仰天”だった。

内示日 ⇒ 翌日は予備日(やむを得ない状況対応)⇒ 翌々日が社内外人事異動オープン
というスケジュールだった。


営業部門は大別すると3部門

【企業分野担当部門】 【個人分野担当部門】 【自動車ディーラー担当部門】

私は【企業担当部門】に所属していたが、転勤先は【個人分野担当部門】の“営業推進部(本店)”だった。

内示の時にT課長から簡単に『こんな部署』という説明はあったが、全くイメージできない。

「何をする部署なんだ?オープンじゃないので誰にも聞けないし、、、、まあ、いいか!」

内示の日と翌日は、いつものごとく社外の友人と飲みまくって夜中まで遊びまくった。

社内に人事異動情報が流れオープンになったので、【個人分野担当部門】に所属している1期上の先輩に聞きに行った。

小生
「先輩いないの?」
先輩の部署の女性社員
「外出中です。」
小生
「転勤になったので転勤先の部署のことを教えてもらおうと思ってね。」
先輩の部署の女性社員
「先輩も転勤ですよ。東京の●●支社です。」
小生
「え?先輩も転勤なんだ。」

この私の行動が後々思わぬ方向に向かっていった。

普段の“素行の悪さ” “無知ゆえの愚行”による“自業自得”なのだろうが、“誹謗中傷”口撃を受けることになった。


私の転勤先は本店の中枢部で【個人分野担当部門】の営業パーソンにとっては憧れの部署だったようで

『多くの人が憧れる部署への転勤なので自慢して回っている』

『●●支社へ行く先輩を見下している』

といった“噂”に発展していったようだ。


支店合同の送別会の席上で数名の先輩社員から

「偉そうにするなよ。」
「謙虚にならなきゃ」


といったアドバイスとも皮肉ともとれない言葉をもらった。


新任地での気づき


新任地の課長から最初に言われたこと

「3か月間は営業現場感覚で意見してくれ。こんな内部部門なんで3か月居たら“タダの人”になる。機会があれば積極的に現場に出張しろ!お客様の声を直接聞きに行け!」

このフレーズによって“全部やって確かめる”精神は今も続いている。


2か月後、初めて研修会での講師を任された。

自分としては熱い想いで語ったつもりであったが、研修会後の懇親会の席上で受講生の10歳以上年上の先輩社員から

「お前の喋り方は“偉そう”だね。聞いてられないよ。気を付けな!」

と吐き捨てられた。


この時期の体験から“プレゼンテーション”の勉強を行うようになった。
いまだに「どうやるのがいいのか?」試行錯誤中だ。



この一連の流れでの教訓


①  自分を客観的に見る

都度都度“自分を見つめ直す”時間を持つようにした。
「ここは気を付けよう」
と思っても、すぐ忘れてしまっている。
還暦前の今でも“客観的に自分を見る”という時間は必要不可欠なようだ。
しかしながら、いまだに自分が分からない(笑)


②  長所は思いっきり伸ばす 短所を素直に認め“改善”の努力はする

自分の長所というものは分かってるつもりであっても、他人から見ると“そこが短所”に見えるのかもしれない。

しかし、短所ばかり気にしていたら身動きが出来なくなってしまうの。
自分の “強み” “弱み” をちゃんと理解して“他人への配慮”は絶対に忘れない。


③  そもそも能ない鷹は爪隠す必要はないが“謙虚”で

自分が「教える」というスタンスに立つのでなく、「教えてもらう」「教えを乞う」スタンスに立てばいい。

そもそも能がないんだから(笑)

そして、ある先輩に

「君は目が笑わないね」

って言われたのがキッカケで、自分が一番出来ていなかった『笑顔』を心がけるようになった。


笑顔という貯金をしておくが優しさという利子がつく


・・・次号へ続く 


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