ブルース・ジャズ・ヒップホップを聴いて自由と平和のステップを刻もう
自らのおかれた理不尽な境遇を 歌に託し 演奏で表現し 対立を平和に終わらせる精神を伝える ダイバーシティによって生まれた創造的な音楽
ブルース ジャズ ヒップホップ
弱い立場の人々が それらを外側へ発信し認識してもらうための 表現方法の一つであった音楽が もはや 音楽という範疇に収まり切れない
想像力の豊かな人々が創造していった文化
相手を尊敬して対立を終わらせる“団結と平和を願う”精神
ブルースはいつ生まれたのか?
1865年の奴隷解放によって 食事・睡眠・労働以外の自由な時間を得た黒人たちが起源と言われていて
神ではなく 自分たちについて歌いだしたのが始まり
というのが最有力説でなので
ブルースは 1865年頃の アメリカ南部生まれ
2003年に ブルース生誕誕生100年としてアメリカ合衆国議会で
1903年が『ブルースの年』と宣言されました
これは 黒人音楽家 W・C・ハンディー (William Christopher Handy)が 一人旅で ボロボロの服を着たギター弾きに出会い 彼のギター・プレイと歌に衝撃をうけたことことから 1903年が『本物のブルースとの初めての遭遇』とされていることが理由です
初のブルース・レコードは 1920年録音の マミー・スミスが歌った ♬Crazy Blues♬ と言われています
マミー・スミスは ブルース・シンガーではなくて ヴォードヴィル・アーティストだったと思います
真の意味での最初のブルース・シンガーは ロバート・ジョンソンでしょう
ブルース最初のヒット曲は 1951年 B.Bキングの♬3 O'clock Blues♬
ジャズはいつ生まれたのか?
南北戦争が終わったことで 南軍楽団の楽器が放出されて 安く売られるようになったことで 黒人も楽器が比較的簡単に手に入るようになりました
そして 1900年頃 ニューオーリンズにあるストーリーヴィルという歓楽街で ラグタイム がブームとなっていったことで ジャズが生まれていきました
ジャズは 1900年頃の ニューオーリンズ生まれ
2017年が ジャズ生誕100年として数多くの企画が生まれましたが
1917年に ニューオーリンズ出身の 白人 5人組バンド『オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド』の演奏が ジャズとしての初めてのレコード化されたことが理由です
1924年に デューク・エリントン楽団が (The Washingtonians)名義で ♬Choo Choo♬ ♬Rainy Nights♬ などを初録音したという記録もあります
ルイ・アームストロングのスキャット曲 ♬Heebie Jeebies♬ が初めてレコード化された 1926年 も重要な年でしょう
1945年11月26日 チャーリー・パーカーの初リーダー録音が サヴォイ・レーベルに吹き込まれました
ヒップホップはいつ生まれたのか?
ヒップホップの発祥地は、ニューヨークのサウスブロンクス
1970年代に ブレイクビーツの発明者と言われている クール・ハークが 住んでいたマンションで ファンクやソウルの音楽をかけてのDJパーティーが発端と言われています
その後、ターンテーブルを外に持ち出して、ストリートや公園でパーティーを開催
スクラッチ技術を普及した グランドマスター・フラッシュ
ヒップホップという言葉の生みの親 アフリカ・バンバータ
といったDJたちから このムーブメント 広がっていき
「DJ」 「MC」 「ブレイクダンス」 「グラフィティ」 といった“ヒップホップ”文化が誕生していきました
最初のラップ曲は?
The Fatback Band ♬ King Tim III (Personality Jock)♬
The Sugarhill Gang ♬ Rapper's Delight♬
世界中にヒップホップを知らしめたのは RUN-DMCだったのでは?
ヒップホップ文化は対立の中で磨き上げられたので 怒りの攻撃のようなパフォーマンス様式を生み出していったのですが
それまで繰り広げていた対立するグループとの流血の抗争をやめて
「DJ」や「ダンス」の上手さを競い
フリースタイル(ラップ)で相手を言い負かす
集まった聴衆たちの審査員が見守る中での
無血での縄張り争いに 変わっていきました
そこには
相手を尊敬して対立を終わらせる“団結と平和を願う”精神
が根底にあったからです
想像力が豊かな人が創造した『自由』とは?
ブルースも ジャズも ヒップホップも 想像力の豊かな人々によって 創造されていった 自分自身を自由に表現して 自身の存在意義を見出していったモノです
『想像力が豊かな人』は
クリエイティブな発想の持ち主なので 『想像力』を働かせて 構想を膨らませ 柔軟な姿勢で 新しいものを創造していきました
もしもの状況も 想像できるので 規則やルールを守ったうえで 新しいモノを創造し 改革していき 旧来の規則やルールをもアップデートさせていきました
『想像力』が豊かだから 自由で平和を願う 新しい文化を『創造』することが出来たのです
しかし残念ながら ブルース ジャズ ヒップホップ を愛すると言っている一部の人が ”自由”の意味を履き違えて 平和のステップを刻むのではなく 暴動に走ってしまっています
そもそも“自由”は 全ての人に無制限に与えられているものではありません
“自由”は『自らに由る』 と書くように 他人に依存することなく『自分の意志』で考え行動することなので 他人が嫌がることをしたり、他人に迷惑をかけたりして得ることではありません
“自由”には 責任が伴うものです
「私の行動の自由は保障されているので誰からも掣肘されるものではない」と叫んだとしても
自分で責任を取れるわけでもなく 取るつもりでもないのであれば それは”自由”ではありません
自分本位の自分勝手・身勝手な行動 に過ぎないんです
「ある一定の秩序の中でこそ、本当の自由が保障される」
他人の嫌がることをしてまでした得た“自由”は、自由とは呼べません
他人に迷惑をかけてまで得た“自由”は、自由ではありません
自由をはき違えた人々は
「じゃあ なぜ?俺たちだけ、あたしたちだけが我慢しなければいけないのか?教えてくれよ」
と詰め寄ってくるかもしれません
デューク・エリントン曰く
There are two kinds of worries – those you can do something about and those you can’t. Don’t spend any time on the latter.
悩みや心配事には二つの種類がある。君が何かできるものと、どうしようもないものだ。後者については、時間をかけてもしょうがない.。
ブルース・ジャズ・ヒップホップを愛する人へ
戦争・内乱が絶え間なく続いたコンゴ
そんな国で輝く ファッショニスタ サプール を思い出して欲しい
● 上質な服をエレガントに着こなす
● 色彩感覚を磨き、色のハーモニーを奏でる
● 武器は持たない。軍靴を履く代わりに平和のステップを刻む
● 気取って歩き人を魅了する
● 他人を認め、他人を尊重し、他人に敬意を払う
● 個性を大事に、誇り高く生きる
"サプール"は、子供たちにとって
「自分も大きくなったら"サプール"になる!」
という憧れの存在なんです
ブルース・ジャズ・ヒップホップを愛する人へ
そして音楽を愛する全ての人へ
音楽を聴いて 平和のステップを刻みましょう!
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