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不要不急でも“心豊かにしてくれる”大事なもの “感動” “感激” “感謝”

カスタマー・バリュー・プロポジション【 CVP (Customer value proposition) 】とは?

(1) どの顧客に対して
(2) どのような方法/経営資源を用いて
(3) どのような価値を提供するのか

自分たちの商品・サービスの顧客に対する“提供価値”を明文化したもの。

つまり、簡潔に平易な言葉で"CVP"を語ることが出来なければ、

『商品・サービスの戦略が不明確』
『競争優位性に欠ける』

ということだ。

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“移動の蒸発”によって“顧客も蒸発”?


ライブハウスでの熱狂、インバウンドで賑わう観光地、飲食店でのお喋り
“当たり前”と思っていたことが、一瞬にして過去のものとなっていった。

人の“移動の蒸発”によって、経済の活性化は止まった。

“人がリアルに接すること”がNGになって、多くの業界が大打撃を受けた。


コロナ禍によって、顧客ニーズや購買行動の変化が突然起こったのか?

“リアルからネット”への移行が急速に進んだのであって、

中途半端なものが売れなくなった

“安かろう 悪かろう”が売れなくなった


ということで

“需要が蒸発”した訳ではない。

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Beforeコロナには、ビジネスの関係やお付き合いで行っていた“夜のクラブ活動”

自粛期間によって行くのを止める『いい機会になったった』と考える人は多いはず。

しかし馴染みの料理屋は、自粛期間中はテイクアウトに協力し、自粛明けには真っ先に訪れ舌鼓を打ったはずだ。

『心豊かにしてくれるもの』 

という“本物”が残ったということだ。

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大打撃を受けたライブ・エンタメ業界


リアルライブが開催できないのだから、多くのミュージシャンはオンライン配信に切り替えた。

リモート演奏動画のYouTube配信、SNSでのライブ配信

無観客でのライブハウスなどからのライブ配信で“ペイできる”のは一部のアーティストに限られる。
(大きな仕掛が出来るのは大手プロダクションがバックについた大物アーティストだけ。)


私は“アート”が持っている“エンパワーメント”は凄いと信じている。

特に大好きな音楽は、心を豊かにしてくれ、癒してくれる“蘇生力”がある。

それぞれの人に好きなジャンル・アーティストがいて、自分なりの“ヘビーローテーション”がある。

それが旬のヒット曲とは限らないし、全員の「心を豊かにしてくれる」訳ではない。人それぞれだ。


多くのアーティストは、知恵と工夫によって新しい境地の開拓を試みる。



YouTube配信も『THE FIRST TAKE』のような一発録り



♬うっせぇわ♬ のようなMV配信



YOASOBI:小説&イラスト投稿サイトに投稿された小説を音楽にするプロジェクトから誕生。




フローは原因 ストックは結果 


フロー型ビジネスとは

商品を販売したりサービスを提供したりして、単発的に収益を上げるビジネスモデル。

商品やサービスが、流行やSNSの拡散力にうまく乗れば、一気に爆発的な収益を記録することも可能。

しかし、お客さんが減ってしまえば儲けがなくなるといった変動があるモデル。


ストック型ビジネスとは

インフラや仕組みを先に作って継続的に収益を上げるビジネスモデルのこと。

継続的にある程度のまとまった需要を確保し、ビジネスの先行きの確実性を高めてくれる。

新規の利用客が増えればさらに収益アップにつながっていく。


コロナ禍で問われたのは

飲食店でいうと「真の常連客」を持っていたか?

アーティストでいうと「真のコアファン」を持っていたか?

ということだ。


“一見客”や“にわかファン”がいるので、“常連客”や“コアファン”が生まれる。

【フロー】 = “一見客”や“にわかファン”
【ストック】 = “常連客”や“コアファン”

フローは原因 ストックは結果 

と捉えてもいいだろう。

めんたい3

ストック型ビジネスの飲食店が、プチ高級弁当(値段は高め)のテイクアウトを初めると、常連客は店に足を運び弁当を取りに来る。

短時間の会話であっても双方の“思いやり”“心遣い”は伝わる。

リアルに来店して飲食が出来るまでの繋ぎ的位置づけで、飲食店と常連客の“固い絆”によるものだ。

< 宅配サービス業者を使う必要はない。(配送中のトラブルなどを心配する必要もない。)>

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ライブ・エンタメ業界にも“新しいチャレンジ”として『社会問題』を取り組む“社会起業家”のようなアーティストも現れる。

少しでも誰かの役に立とうと行動に移すことは、決して悪いことではないが

『自分自身が認められることに必死』

という部分がどうしても見え隠れするアーティストも多い。

「この活動はとてもいいことなんです。素晴らしい活動に広げたいので『これを協力してください』。」

と突然SNSで発表されても、昔からの“コアファン”は付き合ってくれるかもしれないが、“にわかファン”には主旨や目的を丁寧に説明しない限り理解を得られない。

ファンは、音楽などの本来のアーティスト活動を支援している。

アーティストが新しいチャレンジするのであれば、『過去の成功体験やプライドは捨てて』

ひとりの人間として、他人に対する『思いやり』 『心遣い』 『気遣い』 『配慮』 が欠けていないかを考えて欲しい。


自分たちが提供できる価値は何か?を考え直す機会


馴染みの飲食店は、美味しい料理と旨い酒、そして楽しい会話によって「心を豊かにしてくれる」から通う。

一人で空腹を満たすために入った店でも「コスパはいい」と感じれば、また行こうと思う。

判断基準は 顧客が

「好きか?好きでないか?」

「楽しいか?楽しくないか?」

「心地良いか?居心地悪いか?」


といった“感性”であって


「儲かるか?儲からないか?」

ではない。


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「共創」という言葉がある。

多様な立場の人たちと対話しながら、新しい価値を「共」に「創」り上げていくこと

を意味している。


飲食店は、

新しい料理の試食会

常連客からのオーダーによる料理のレシピを公開

といった“共創イベント”提供も面白いだろう。


音楽アーティストは、

ファンクラブやオンラインサロンで「新曲候補のサンプル配信」を行っての意見交換

ファンからのリクエスト曲(他アーティストの曲)を歌う動画配信

といったファンと一緒の”共創”は面白いだろう。


この「共創」という概念は、正に“オープンイノベーション”



自分・自社が提供できる価値は何なのか?を考え直す絶好の機会と前向きに捉えよう!


「心の豊かさを提供できているのか?」

「顧客との“共創”はできているのか?」

「異業種との“オープンイノベーション”に取り組んでいるか?」


誰も体験したことがない“新しい社会”において
過去の成功体験の延長線上で考えるのは止めよう。

自分・自社が“やれること”が、全く新しいフィールドで活躍できるかもしれない。

“やれること”は、相手にニーズがあってこそ意味がある。


自慢家・過信家は”オワコン“
役にも立たないプライドは邪魔なだけ。

しかし過去の遺物は、脱構築することで蘇ることはある。


固定観念・既成概念から離れられない指示待ち“茹でカエル”役人・大企業エリートは、熱湯かけられたら逃げ出すだけで、何の解決策も打開策も持っていない。

井の中で静かに嵐が去るのを待っているだけ。


飲食店、アーティスト、個人事業主、フリーランスは、“共創” “オープンイノベーション” “協力理論” で 「心豊かになる商品・サービス」を提供するチャンスだ。



良い時も、悪い時も、同じ態度で接してくれた人だけ信じられる。そういう人と一生付き合っていきたい。




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