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ゾーンに入るには

よく一流スポーツ選手がボールが止まって見える、歓声が一瞬聞こえなくなる、周りが良く見えるなどゾーンに入ったと言ってますが、おそらく誰でもゾーンに入れるのではと思っています。

恐らくこのゾーンってIPSなんです。
IPS・・・細胞じゃあないですよIdeal Performance State、直訳で理想的なパフォーマンス状態。
IPSになるにはどうすればよいか、集中です。
集中すれば大体その状態になれます。あのヤル気スイッチみたいなもんですね。自分のヤル気スイッチを自分でON-OFF出来る様になれば大体ゾーンに入れるんです。

またゾーンに入るとハイな気分になります。マラソンしていて苦しいはずなのに、気持ちよくなってドンドン足が動いて走ってしまう、ランナーズハイと言われる状態。
あのアテネオリンピックでの北島康介さんの名言「ちょー気持ちいい」も後日談で本人は何か言おうと考えていたと言っていましたが、ゾーンに入った後、ちょっと集中を解いたときに思わず出てしまったのではと思います。
私も実はこの状態に何度かなっています。バレーボールをして体はクタクタで、はぁはぁー言っている状態でもゾーンに入って上手いプレーが出来た後、気持ち~って叫びたくなるくらい気持ちよくなれるんです。

誰でもゾーンに入れるとは言いましたが、ある程度考えなくても体が動く程度にはなっていないと難しいですが、とにかく集中するのです。元々スポーツ、特に球技では予測が大事です。相手の体制、ボールの状態、色々情報を入れ、どうなるかを予測することで、早く反応することが出来ます。
もちろん一流選手は普通の人より反応が早いかもしれませんが、それだけでは大きな差は出にくいので圧倒的に早く動くには予測が大事なんです。
でその予測の確率を上げるには色々な情報が大事です。
その情報をどれだけ頭に入れるかなので、結果とにかく集中することが大事になるのです。
で、集中して更にその情報を今までの経験などから予測を決めます。
その時に脳がフル回転しているはずで、そうなるとゾーンに入れるのです。

集中って実は一点を見る、ひとつのことだけを気にする事なので、周りをよく見なければいけない球技ではダメなんじゃないかとも思われますが、そこは若干集中の範囲を広げます。
と言うか色々な情報を得ようとすると何処を見ないといけないかが重要で、そのポイントが何点かあり、その数点だけを見るようにすれば良いのです。
私はベレーボールで経験が長い事もあり、チームの人達に教えたりするのですが、例えばブロックカバー(味方のアタッカーが打った球がブロックされた時その球を拾う事)する時は相手のブロッカーの手をしっかり見ましょうと言います。もちろんその前にボールがどの辺に行くのかなど色々な情報は入れないといけませんが、最終的にはブロックの手がどういう状態かで、どの辺に、どんなボールが返ってくるかわかるんです。
なのでアタックを打った瞬間はブロックの手に集中するんです。
そう、集中する箇所がどんどん動いていく感じですかね。

もしスポーツをやっている方は集中することをいつもより気にして、ちょっとやってみてください。きっとあなたもゾーンに入れます。
その後とっても気持ちよくなれます。
まだとっさに体が動かない場合はもう少し自然と身体動くまで練習する事も大事です。しかし、集中を意識していると自然と身体が動く状態にも早くなれます。
「予測と集中」これがスポーツが上手くなるのに大事な事でもありますのでゾーンに入れるようにする事が上手くなる近道にもなるかもしれません。

宜しくお願い致します。