見出し画像

就職に関して思うところ〜成長って?

よく企業の説明を聞くとありますよね、「成長できる」って。
若手が成長できる会社ですとか、成長を実感できる会社です、とか。
一方で学生側も使ってません?成長を感じたい、とか。
あえて聞きますが、成長ってなんですか?
3人の子持ちですが、身長が伸びた(身体的成長)、漢字が読み書きできるようになった(知的成長)、恥ずかしがって反抗するようになった(情緒的成長)を育児をしていると感じますが、そういう話ではないでしょう?
企業規模が大きくなるとか、経済的成長でもないですし。

昔から、「普通って何?」と考えてきたけど、辞書的な定義はともかく、自分の中では「普通≒大多数が”そうだ”と思っていること」と咀嚼してきたので、「成長」も同じように考えて自分なりの定義を考えてきた。

Twitterである人がつぶやいていた。
「結局成長って、その会社に染まるってことでしょ?」と。
なるほど、と思った。確かに一理ある。
会社のしきたり、マナー、運営方法、ルールなどを覚え、一人で業務遂行ができるようになる。そして売上を取ってきて、会社の業績に貢献する。そのサイクル、時間が早くなればなるほど、「成長が早い」のだろうし、「成長を実感」できるのだろう。

一方でベーシックなところ(技術・知識など)が共通している場合、他社へ転職しても即戦力で働けるのだろうけど、あまりにも個性的・独特なフォーマットならば、成長したとしても他では通用しないということになる。
職種・業種で言えば営業やIT系の業務などはある程度1社で学んだこと(≒成長)を外でも活かせるだろうか。もしかしたら研究系や工場の現場なども活かせるだろう。

じゃあ我々のような食品会社の商品開発は?
これは本当にTwitterのつぶやきのとおりで、会社間の独自のノウハウ差が大きすぎて、通用しない気がしている。
特に最近中途社員が増えてきて感じる。
そうなると、前職の成長って何?って思ってしまったりする。
もちろん成長するプロセスはまた使えるので、習得までの時間(≒成長の実感)や速度は1回やっているので早いかもしれない。

語学やツールが使えるようになったから「成長を感じる」のか?
そんな小さな話なのだろうか?
マネジメントを覚え、人を使いながら経済活動を進めていくことを学ぶことが成長なのだろうか?

現状自分が考える成長は、「大人になる」という感じだ。
つまり成長という言葉は非常に都合がいい。誰にとっても。
それでいて誰も正確に的を得た訳を充てられないと考えている。
それを意訳する、できるようになること、これがまさに「成長する」ことであり、それがわかるようになることが「大人になる」ということなんだと思う。
MindもTechnicalなことも、習熟している状態が「成長できた状態」とするならば、きっと大外れしていないと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?