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エジプト・カイロ②

エジプトのイメージは?

そりゃ古代の大都市、文明、そうピラミッドやスフィンクスを筆頭としたロマン溢れる観光資源。そして砂漠。ラクダに乗ってオアシスへ、なんて感じだろうか。あながち間違っていないだろうし、自分も行くまではそう思っていた。確かに古代エジプト文明でパンもワインも発明され、”狩猟”というよりは”農耕”のイメージはあったが、砂漠のイメージが優先して農業のイメージはなかった。

エジプトは農業国

そう、エジプトは実は農業国。
Jetroのページを参照していただきたい(→こちら)。
国土の95%は砂漠だが、ナイル川流域は肥沃な農業地帯。

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確かにGoogle mapで見てみると、流域は緑である。
とはいえ、である。
流域は肥沃で広大な農地が広がるとはいえ、それだけで一国の産業を支えるほどの農地として足りうるか?と考えると、常識的には無理がある。

地図をよく見る

先程の地図の中下段、「ミニヤー」から左に行くと、うっすら緑の地帯がある。

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「バウーティー」というところだそうだが、ここをクローズアップしてみる。

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どうやらオアシスがあるらしい。
砂漠地帯のあちこちに、こうしたオアシスがあって農業が行われているようだ。
おや?写真下部の丸い緑はなんだろうか?

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ミステリーサークル!(古!)
な訳はなく、これがエジプト農業を支える根幹、『ピボット農業』である。

半径500m〜1kmくらいの巨大スプリンクラーを回しながら、円形の農地を形成していく。こうして砂漠地帯を少しづつ農地化している。

水はどこから?

いやいや、言っても農業に水は欠かせない。
ナイル川からもかなり離れているし、ナイル川からの導水は難しい。
オアシスからもそこそこに距離があり、こんな乾いて暑いところを通すほどの水量もないだろう。
この疑問を解決するのが、科学というものである。

巨大な地底湖

なんとこの辺一体には巨大な地底湖が存在する。(SFではない)

つまりこれらピボット農業を行うのに、「地下水」が活用されているのだ!
この地下水はナイル川と違って人の営みに汚染されておらず、農業に適しているとのこと。

謎も多いが魅力も多い

そんなエジプトで食べるものは、とりあえず美味い
写真のタヒーニ(タヒニ)はごまのペーストなのだが、古代からエジプト人は胡麻を愛し、使ってきたらしい。
日本人も胡麻をよく使い、親しみがあるので、違和感が少ない。

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そしてナス!
ナスが非常に多く使われ、また美味い。
油で揚げ焼きのようになっていて、少しピリ辛の甘めのタレがついている。
野菜は何を食べても美味い!
それが初めてエジプトを訪問して感じたこと。

次回は主食について書こうかと思う。

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