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博士課程からの就職〜就職活動

博士課程に内部進学で進んだものの、これまでの学部4年〜修士2年の3年間で何一つロクな結果もなく、他大の大学院に進学した場合と同じ状況のゼロスタート。
幸いM2から手を広げた結果、広げた先の結果も芳しくはなかったが、そこでの気付きがあって、もともとのテーマに進捗が見られ、怒涛の結果ラッシュが出始めたのが博士課程1年の時。
この時エントリーした学振D2も、もともと研究者になりたいわけでもなく、曖昧なMindで書いた申請書では通るわけもなく。
当時はM1、D2で就活が普通の状況において、D2の初めの段階で100%就職を決意。
理由は、「この(アカデミックの)世界では俺は勝てない」と感じたから。

当時お世話になっていた研究室の助教、この先生との出会いが大きかった。
この方はもともとウチの大学の別学部のOBで、自分がいた研究センターのポスドクだった。その後留学し、帰国してウチの研究室の助教になっていたので、ポスドク時代からお世話になっていた。
もうね、別物なんですよね。
自分は分子生物、彼は有機合成と専門とする畑は違うものの、複合領域が発展するタイミングだったので、いずれ自分が研究者になったら同じ土俵で戦うことになることは自明。
勝てないと思った。

飲みながら正確な実験ができ、休日なんて無くても気にならない。
今なら絶対アウトなんだろうけど、体力も技術も知識もかなわない。
そんな人に出会えたので、自分を活かせるフィールドは何か?を考えさせられた。
研究者=サッカー選手と考えると、少なくとも自分はサッカーならばチャンピオンズリーグのフィールドには立てない。俺が活躍するために進むべきフィールドはどこだろう?考えた。

それが民間企業、しかも研究に拘らない、ということだった。

よく研究者は社会性に欠け、協調性がなく、話下手と言われたりする。
それは自分の経験上、確かにそういう人もいて、そういう人は悪目立ちする。だから否定はしない。
ただ自分はそうではないし、新しいことに取り組むことも何ら苦ではない。
人と接することは好きだし、なにより安定を望む

ポスドクになって世界中で3年に1回位就活をする、それが耐えられない
1か所に腰を据え、仕事に取り組みたい。

そういうことを考えていたD2の最初の頃。
ある意味で就活の準備である自己分析はその段階で終わっていた気がする。
だからこそ、志望先の企業で、自分はこんな事ができて、業績貢献できるという話ができたんだと思う。

就職するなら成り行きではなく、なぜ就職なのか、就職以外の道はどうなのか?、就職するとして自分が向くフィールドはどこなのか、を考えたら良いと思う。
決して「やりたいこと」を追求しすぎないこと。
これが大事な気がする。

そんなもん、今でも特に無いからね。

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