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チャレンジがおもしろくなる本
「成功の反対はチャレンジしないこと。」
意識高そうで、ちょっと身構えてしまう言葉ですよね。
最近、インターネッツで話題になっていた「サードドア」という本を読んだのですが、まさにこれを体現するかのような内容でした。
大筋としては、「18歳のコネもお金もない大学生が、ビル・ゲイツやスティーヴン・スピルバーグ、レディー・ガガなど、いわゆる”成功者”にインタビューするために試行錯誤する」…という実話です。
よくある伝記って、時代が違うので参考にしようがない!という場合も多いですよね。
「サードドア」は、10年以内の出来事がメインのため登場人物も知っている人ばかり。
リアリティーを感じながら読み進められます。
著者「アレックス・バナヤン」は、1992年生まれの現在27歳。若い…
年齢も相まってか、とにかく多くの失敗をやらかします。
一生懸命ゆえ、時に目を覆いたくなるようなことも…。
(個人的には、ウォーレン・バフェットへの靴のくだり、最高です)
それでもバナヤンは、諦めません。
仕事や勉強、スポーツにも言えることですが、何か大きなことにチャレンジしよう…というとき、
周囲と同じようなやり方だと、よほどの天才で無い限り、大きな結果を出すことって難しいじゃないですか。
かといって、大金をはたいて一流の塾に通ったり、コーチングを受けたりすることもできない。
残された道は、「創意工夫」しかないですよね。
バナヤンはそれを「サードドア」と呼び、成功者の、そして自分自身のドアを探していきます。
多くの失敗から得た教訓を活かしながら、少しづつ成長していくさまを、自分も一緒に走り抜けるような感覚で読めるのが、最大の魅力です。
感じ方は人それぞれですが、
・自分の人生、このままでいいのかな…という人
・やりたいことはあるけど、どうすればいいか分からない…という人
・理想に現実がなかなか追いつかない…という人(←私です)
…にとっては、きっと、背中を押してくれる一冊になると思います。
ここからは、既に「サードドア」を読んだ人向けに、別のおすすめ本を紹介します。
「サードドア」の作中に、女性への偏見で葛藤するエピソードが出てきますが、ここをもう少し掘り下げたい…という男性におすすめなのが「82年生まれ、キム・ジヨン」。
隣国の話とはいえ、日本でも共感する女性が多いそうです。
訳者の「大田黒 奉之」さんつながりでいうと「SHOE DOG」もおすすめです。
こちらはナイキの創業物語ですが、ナイキって日本とこんなに関わりが深いブランドだったんだ…ということと、「サードドア」にも出てくる”産みの苦しみ”を、追体験できます。
これからやってくる読書の秋に、いかがでしょうか。
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