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【活動報告】社会科教員の立場を活かして、オンラインフリースクールで地理の出張授業やってみた。

こんにちは。スタッフの山本です。

私はTRY部でスタッフをしながら、通信制高校で社会科の教員もしています。実は高校の社会科は今年度から「歴史総合」「地理総合」「公共」という科目名としてカリキュラムが大きく変わります。

主に地理の科目を担当している私もこの流れに乗る必要があり、昨年度とは大きく中身を変えた授業を準備していました。ところが、中身を盛り込みすぎてしまい、これ授業時間内にちゃんと完結するのか?と作るうちに日に日に疑問と不安が沸き上がってきたのです。これどっかできちんと時間測ってやる必要あるなー・・・

・・・あ、そういうときのTRY部か。

というわけで、ある日のTRY部で「ちょっと授業を試させてほしい」と声をかけてみたところ、聞きたい!という声を多くもらったので、さっそく試してみることにしました。ちなみに私の授業はコロナ禍をきっかけにオンラインに対応できるよう、板書ではなくスライドを用いて進めているので、学校でやっているほぼそのままを再現することができます。

「家を比較する」という授業をやりました。これは赤色が特徴の石州瓦を用いる島根県の住宅。

結論から言えば、大成功でした。

まず私の視点から書くと、作っている途中で気が付かなかった文字やアニメーションのミスを発見できたり、反応を見てこれわかりにくいなぁという表現に気が付いたり、当たり前ですがリハーサルの大切さが身に染みました。

そして生徒の側も興味深く聞いてくれた様子で、授業に組み込んだ「これはどういうことだろう?」という問いかけにもしっかり反応してくれる子が多く、とても嬉しかったです。

地理を含めた社会科は、いろいろ覚えることが多く、ともすれば敬遠されがちな科目です。私はいまこの文章をラジオを聴きながら書いているのですが、ゲストの陶芸家の方がたまたま「大学の試験に苦手な地理がなかったので陶芸科を志した」なんてタイムリーな話をしていたところです。

TRY部は毎日多種多様なイベントを開いていますが、何も出席する「義務」はありません。逆に言えば好きなもの、興味のあるものをどんどん伸ばせる場でもあります。この日も地理が好きな生徒たちが集まっていて、中には「何をしてるのかな?」とふらっと入ってきた子もいました。

私はそんな小さなきっかけでも、「学ぶこと」のおもしろさを知ったり、自分の興味の種に気がつくのが1番大事ではと考えています。これからも機会を見て、お試し授業をやろうと思っています。

ちなみに、1番危惧していた授業時間内に完結するのか?という問題は、驚くことにほぼピタッと収まりました。これに1番安堵したのはここだけの話です。

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