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ぶらりと巡るー児島・下津井ー

かれこれ1ヵ月前の話になるが、4月の下旬に児島の下津井というエリアに行ってきた。 

まずは児島駅周辺をぶらり。

朝の柔らかい日差しの中にある日常。そこに暮らす人々の何気ない1ページ。
同じ毎日を繰り返す瞬間に感慨なんて湧かないかもしれないが、私は「同じ毎日を繰り返す」というのが苦手で、3ヶ月ごとに違う街の光景を見ている。
だからか、こういう、地元の人にとっては何気ない光景も、どこか特別に感じることがある。

岡山は地元だが、児島のあたりはあまり来た記憶はない。

旧下津井電鉄の児島駅。今は駅舎だけが残り、廃線になった場所は遊歩道とサイクリングロードになっている。
昔のままの看板はどこか味がある。

レトロな空間が残っていた。

昭和の空気が漂う気配。

朝早くてどういうところなのかは伺い知れなかったが、外観だけでも惹かれる。

児島といえば国産デニム・ジーンズ。ジーンズストリート。
国産ジーンズのメッカである。

その歴史は、倉敷がまだ存在していなかった頃まで遡る。
今でこそ倉敷といえば倉敷美観地区だが、江戸時代の頃はあの辺りはまだ海だった。
大規模な干拓が行われ、児島という島は陸続きになった。

とはいえ干拓地。塩分を含んだ土で育てられる作物は少なく、その中でたどり着いたのが綿花とい草の生産であった。
綿花を育てるところから始まり、紡績業が盛んになっていった倉敷の歴史。
児島のジーンズ、倉敷帆布。そのどちらも一輪の綿花から始まっていったのだ。

個性のある外壁はノスタルジーという言葉が似合う。


ジーンズストリートを抜けた先にある旧野崎家住宅
塩田・製塩で財をなした野崎氏の歴史をたどる場所だ。

当時の生活の様子を窺える展示も多くあった。

児島のまちを歩けばデニム製品自販機を見つけた。


地元マダム御用達巡回バスに乗り込み、一路下津井へ。

味のある歯科医院の看板。

ペットサロンには看板犬の柴犬。

鳥居を見つけたらくぐるしかない。
下津井祇園神社である。

結構な急勾配の石段を上っていった先には、視界が開けて瀬戸内を眺められるベンチがあった。

さらに続く石段の上に神社があった。

境内からは瀬戸大橋も見える。

海沿いを散歩して戻ってきたら、柴犬が二匹に増えていた。

下津井という場所は、なんとも平和な海沿いのまちであった。

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