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Bリーグ2023-24 第6節 GMAE2【vsSR渋谷】(11/04)


PICKUP PLAYER

サイズはSランク

21pts / 2FG・53.8%(7/13)/ 3FG・66.7%(2/3)/ 8TR /  4Dunk
これはズルじゃんね。

Bリーグでも流行りの『スペインピック(P&Rを2回使用する)』は、攻撃スペースが小さくなるので、パスの供給が困難になる。攻撃力の高いセットなのだが、使用者にも高いスキルを要求するのだ。
そして、今日はそのスペインピックの難所を、SR渋谷の未完成のDFと、センターとしては小さいギブスという弱点を突くことで補っていた。

ルカバスケへの理解が浅く、DFでスイッチ判断が揃っていないギブスとクレイモンズ。そして、逆にルカバスケへの理解が出来過ぎている田中。
その3人のDFのズレを利用して、サイズがゴール下へダイブ。それを見たら高い位置からメインデルがアシストを放る。その際にボール供給が、背の低いギブスでは届かない位置で行われるので、サイズがそのままDUNKに行けた。

あとはソレを2~3度と展開。その後は、そのセットOFにSR渋谷の意識が集中したところで安藤の速攻、メインデルが自らダイブなど。インサイドからDFをかき回した。

そしてリバウンドは1桁ながら、そもそもチームTRが31と少ないので、相対的に1つの価値が高い。
また、DF時にミスコミュニケーションが発生すると、取り敢えず手足を伸ばしてエリア潰しを行っていた。当たり前のことなのだが、その判断に至るまでが速過ぎる。SR渋谷が速攻を仕掛けられない。

身長も、手も、足も長いんじゃ……(ノブ)
   

2人はプリキュア

安藤と小酒部、2人はプリキュア。
……いや、僕はプリキュアは分からないけど、だいたいの感覚はソレ。どちらが出場しても、SGの強度が落ちなくなって来た。
初代プリキュアもブラックとホワイトが所属(?)していたが、安藤と小酒部も各々の色が違うのに、しっかりとヒーローとして活躍している。小酒部はフィジカル&連動力、安藤は起点&突破力。全然違うのに、チームは成り立っている。
その理由、両者共に共通する点がある。それはA東京直伝のDF力であり、それがプレイの基盤となっている。そのため、A東京ブースターからすれば、キラキラと見えるプリキュアも、相手からしてみればアベンジャーズみたいな感覚である。
こーわ……。
  

ザック、胸を張れ

SR渋谷戦、ルカHCと田中大貴に連勝した。それは、長年A東京で戦い、今シーズンからキャプテンとなったザックの自信になる。少なくとも、自分がキャプテンになったことで、チームが弱くなってしまったなどと過去と比べなくて良いのだ。これを言うには早すぎるが、あえて言う試合だった。

ザックがキャプテンで良かったよ。

……てか、田中大貴を潰すDFが強力であり、SR渋谷のOFを先読みして動けていた。普通に選手としてバリバリ働いていたので、マジで今日はGOOD。これからも頼みます。
  

OFに関して

渋谷のDF力不足(DF連動・身長)を攻めた。これは、先述したサイズで説明した通りである。インサイドから効率良く試合を運んだ。また、渋谷のファウルが重なったのも、A東京にとっては追い風になった。
加えて、メインデルが得点できない時間帯、直ぐにアシスト担当に切り替えられたのも成長を感じる。
3Qこそ一時点差を縮められたが、直ぐにTOを使用。ロシター起点のOFで得点した後、今度はロシター自身が飛び込むOFを展開。一瞬で4点を奪取して点差を戻した。更に、田中の癖を突いた小酒部・ロシターのDFから、速攻が2回あり、リズムを戻した。

無理矢理に修正箇所を述べるなら、ここ数試合「今ここでフローターが入れば楽なのに」と思う展開が多い。DFで補えているので要課題とまではいかないが、以前に掲載した「サイズのミドル」を含めて、A東京らしからぬ取り損ないかもしれない。
  

DFに関して

SR渋谷クレモンズのシュートタッチが良い(2FG・8/10)。ベンドラメの走力と合わせて、序盤は高軌道&高確率に押されてしまった。ここは宇都宮戦でのニュービル同様。外国籍Gはレアだが、今後のCSのためにも改善は必要。次回の宇都宮戦までに有効策を見出し、それを形にしたい。
……と言った感じで、ホーキンソンのOFに狙いを絞っていたA東京に対して、他の選手が躍動したSR渋谷が序盤を握った。そして、ベンドラメが1つ目のファウルをした所で、小島と入れ替えてリズムを保とうとしたのだが……。

その後、小酒部・安藤のハードDFでインサイドの得点が停滞。グダイティスのショウディフェンスや、ホーキンソンへの徹底した圧力があり、じわじわとSR渋谷の体力を削る。田中に対しても、小酒部、安藤、ザックと、SR渋谷のOF始動に嫌がらせは徹底。また、ギブスのゴール下のシュートには無理にアプローチせず、A東京の身長を壁にして耐えきった。
SR渋谷は3Pの確率を頼りに繋いでいたが、それ以上に彼らのDFが噛み合わず。DFで明確な弱点があるSR渋谷に対し、『失点を抑えて勝つ』から『得点して勝つ』に切り替わったA東京に追い縋れなくなった。

渋谷の外国籍Gのスピード、チーム3Pで序盤に押し込まれた分、最終的には『72失点』している。A東京としては失点目標の70点以下をクリアならずだ。
しかし、この試合は得点することが勝利に近いとして、勇気を持ってソレに踏み込めた。この判断はこれまでのA東京としては珍しく、それを完遂できたのはチームとして成長の証。失点以上に強さを見せた試合であった。

なので、『72失点』でも前向きでOKだ。先述した外国籍Gへの対策を、絶対に、しっかり、練り直して次に挑めば心配は無い。
   

SR渋谷に関して

A東京ブースターの僕が、この試合結果にコメントするのは難しい。
1Qの競り合っている状況で、小島が出場して直ぐに怪我を負ったのは、間違いなくSR渋谷にとっては敗北に繋がる分岐点だった。ベンドラメは休憩を取れず、A東京も動揺せずにOFを沈めてくるので流れも来ない。
橋本が原因だと責められたら、それを認めるしかない。A東京ブースターにとっても小島は大切な存在だ。速い復帰を願っている。

ただ、それでも1つ記させて欲しい。
SNSではSR渋谷の現状況に対し、批判的なコメントが散見される。確かに、怪我人の続出しているし、代表活動をしていたホーキンソンを筆頭にメンバーの戦術理解度が低い。また、出場時間に差があり、負け越しに対して割く労力が多いのも事実。その結果が2勝9敗と響いている。

しかし、怪我以外の試合内容に関しては、シーズン前に予想できていたはずだ。タナカークという驚異から、ルカのOFはBリーグ全体でスカウティングされ、ある意味でBリーグにおけるP&Rの基礎になったOFだ。
また、今シーズンのSR渋谷は大型補強を行い、複数のチームから選手が加わった。それぞれ昨シーズン行ってきたOF/DFが異なるし、ルカが求めるDFのハードルが高いので、DFの際にズレが生じても当然なのだ。

それを今シーズンは勝てると思ったと、執拗に責めるのは僕としては残念である。それぞれの意識共有と連動、SR渋谷はチーム作りと優勝を2シーズンの期間で考えているだろう。今後数週間でHC解任でなければ、今年は育成の年だと思って欲しい。そうでなければ間もなくルカは解任されるはずだ。
……逆にもし、今シーズン終了後にルカを解任するなら、それはフロントの考えが甘すぎる。もう、Bリーグは補強だけで簡単に勝てるリーグではないのだ。
まあ、とりあえず、批判するなら本当に批判すべき相手が分かってからで良い。気持ちは理解できるが、もう少しだけ耐えよう。

その他

・テーブスは常時ノールックなのか? 今日は現地観戦だったのが、そう勘違いするくらい視点からパスが読めない。加えて、1Q終了間際の3P、2Qは3P+FTのプレイを披露。フィジカルが高いのは今さらの話であって……。もう代表に呼ばれるのは確定だから、このままの勢いで残ってくれ。

・複数の記録を更新したロシター。今後もどんどん伸ばしていってくれ。

・今日はインサイドでアドバンテージを取りたかったので吉井はお休み。SFでもルカを知るザックを起用したいので仕方がない。次回は暴れよう。

ルークのケーキは皆で食う。(最重要ポイント、目指せMOTY)

・「バックコートバイオレーション」を滅茶苦茶に噛む実況。(バスケットLive)
   

次回予告

次回はリアル体験レポ『実際に観戦してみた』編です。


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