日本語から日本語への翻訳 仕事でも家庭でも
翻訳というと、言語を右から左に置き換えるだけだと思われがちだけど、
「原文で言いたいことの本質的な意味やイメージを相手の言葉で伝わるように書く」
ということを多くの人が言っている。
だから、日本語同士でも翻訳する事はある。
論文調→一般の言葉
モノを作る現場に近いところで、開発担当が書いた製造マニュアルの文章はこんな感じだった。
部品Bの端部を把持して牽引する。
なお、その前に部品Aに〇〇をしておく。
私が直したのは、
まず、部品Aに〇〇する。
部品Bの端を持って、引っ張る。
理系院卒で論文もよく書き、学会発表もしてきたであろう彼にとっては、論文調が身近な言葉。
読み手であるパートさんに伝わる書き方が本気で分からなかった。
私の素人目線が意外な所で役に立った。
その後、全てのマニュアル見直しを担当、大幅に直すことになった。
父と子をつなぐ通訳
話し始めた子供(1〜2歳の頃)の言葉が理解できなかった夫は、私に通訳を頼んできた。
んご → りんご欲しい
かん → みかん欲しい
くうま → 車に乗りたい
まあ → まだいやだ
上二人の保育園時代、夫の仕事を説明する時は噛み砕いて伝えた。
残業 → 会社に残ってお仕事
一泊の出張 → お仕事で1回お泊り
メーカー営業職 → 会社で作った物を売る仕事
ちなみに、この5歳児でも分かるような日本語訳ができると、基本英単語を組み合わせて文を作る英語力が上がるそう。
夫向けに脳内翻訳
私にはポジティブワードの「勉強」も、夫には聞くだけでやる気がなくなる。
だから、夫に何か勉強しておいて欲しいときは、「情報収集しておいて」という。
テンション上がってめちゃくちゃ熱心に調べて網羅する。その姿は勉強そのものなんだけど、それは言わない。
***
逆にあえて伝えないようにするときもある。
例えば、夏に夫が終電で帰ると、時々におう。
それはしょうがない。
でも思わず「うっ」と言ってしまった後は必ず、くさいではなく
「今日も頑張ったね!」ニコッ
「えっ、くさい?」
「いや、頑張った頑張った」
「くさいんだろ(笑)」
「いやいや、今日もお疲れ様。
さ、お風呂で早く流して」
「おいっ😂」
最後のは失敗例だけど、今はこれもお決まりの流れになりつつある。
こんな感じで、相手に伝わる日本語を考えるのもいい勉強(もしくは情報収集)になる。
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