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設計事務所の業務報酬について

かつてはお店に行き商品を買い、その対価としてお金というものを支払った。現在ではお金はさまざまな形を変えているが、物や形に対してお金を払う事に抵抗を感じる人は少ないだろう。

しかし、報酬という目に見えないもにお金を払うことに対しての意識はどうであろうか?

例えばAに相談すれば1万円、Bに相談すれば1,000円、Cに相談すればタダである。この時にあなたならどうする?

Aに対する1万円の対価を理解できるであろうか?

設計事務所の仕事も同じように天秤にかけられるという話をよく耳にする。耳にすると言うことは少なからず理解を得られないケースがあるという事だ。

設計事務所は専門業であり、技術だけではない知識と経験そしてアイデアの必要な職能である。

1、職能についての知識の習得

建築士の国家資格が必要である。1級建築士は全ての建築物の設計監理が可能。二級建築士は住宅等の一定規模の設計監理が可能。その他木造のみの木造建築士がある。


2、経験の習得

大学、専門学校、高校等にて一定の知識を習得することが必要である。もしそうではない場合は7年以上の実務経験が必要である。に一級建築士を目指すなら上記にプラス実務経験の取得が必要である。

3、デザイン性や住環境に対してのアイデアが豊富である事

設計監理の立場から数多くの物件に関わることによりアイデアが豊富であり、施工業者の監理も業務に含まれている。

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以上の観点から

設計事務所の相談に対する報酬というのが形成されている。これも一つの商売である。ものを売り買いする事と同じである。

知識や経験を商売道具として書い手側に還元をする。

その成果物として『設計図面』があるだけだ。時に『設計図面』が商品の販売対象と思われがちだが、『設計図面』は表現の結果である。

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しかし、だからこそ私たち設計事務所の『専門家』が上記の3点に重点を置かなければならない。業務報酬に対して 正当な価格である様に 知識・経験・アイデアを磨き続けないといけない。

と、ここまでは通常の話であり、

★ここからがポイントである。

私たちは正当な報酬よりももっと価値の高い提案をしなければならない。その一つに『設計事務所のブランド』である。私たちに相談頂いたら『価値が上がる』と感じて貰える様にする事。

その為に、トラス・アーキテクトは社会貢献の活動、地域活動、建築に関する教育活動を行っている。

私が大学での非常勤講師を考えているのもその一つである。

https://truss-a.jp/category/blog/会社紹介/

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