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居場所づくりの建築

空間は人のためのものである。

人は目的を持ってその空間に居る。

存在している。その時に空間が成り立つ。


空間だけで成り立つものもある。

和室特に茶室は空間が主になり人は飾りとなりそこに佇む。


住宅はプライベートなものであることは昔からそうであるが、

かつては表と裏 ハレとケ があった。


このような話になると住宅規模においては、裕福な家庭の話になってくるかもしれない。それは今でも昔でも。

建築と住宅、そして住宅建築を定義すれば、それは区分が可能である。しかし、そのことは多くの人に理解されない価値観もあるため議論を尽くすだろう。


例えば、かつて繁栄した街並みを見ると ケとハレ は必ず存在する。コミュニティとしてのハレの部分を有しつつ、プライベートなケの部分が存在する。それはつまり、一人では到底生きていけない世界があった。

今はどうであるかというと、一人でも生きていけるし、なんでも自由にものも手に入る、何も不自由がなさすぎる。だからこそ閉ざすことも容易に出来てしまう。

だからこそ

今は居場所という建築だけが一人歩きできる価値があると考える

意味をなさない居場所にこそコミュニティの価値を作り出すことができる。

そんな仕掛けを作りたい


トラス・アーキテクト  木元 達也



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