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心に響く風の音色 手作り硝子 みしま風鈴

1. 日本人の音に対するこだわり

日本人は古くから音に対する深いこだわりを持ってきました。風が吹いて木々が揺れる音、川のせせらぎ、鳥のさえずり、これら自然の音は四季折々の風景とともに日本人の心に染み渡ります。その中でも風鈴の音は、夏の風物詩として日本人の生活に溶け込み、涼しさと共に情景を描き出す特別な音色です。

2. 音に対する表現

日本では音を表現する言葉が多岐にわたり、それぞれの音が持つ特徴やニュアンスを繊細に捉えます。高音、低音、響き、こもり、鋭さ、柔らかさなど、音の特質を細かく分類し、その一つひとつが独自の風景や感情を呼び起こします。例えば、高音の「鋭い音」は夏の蝉の声や風鈴の澄んだ音色を思わせ、低音の「深い音」は冬の夜に響く鐘の音や太鼓の音を連想させます。

3. 音のなかに包まれて暮らす

音は日本人の生活に欠かせない要素であり、日常の中で自然に取り入れられています。朝の鳥のさえずりに耳を澄まし、昼間は風に揺れる竹の音を楽しむ。夜には虫の音を聞きながら静かなひとときを過ごす。これらの音風景は、日本人の心に安らぎと情緒を与え、季節の移り変わりを感じさせます。

4. みしま風鈴の特徴

手作り硝子 みしま風鈴は、こうした日本人の音に対する感性を大切にしながら、伊豆半島の自然素材を使用して作られています。富士山の溶岩、箱根山の火山灰、狩野川の砂鉄、貝や草木など、地元の鉱物を用い、その主成分の70%を占める石英によって、特有の澄んだ高音を生み出しています。

いろんなものをギュッと詰め込んだガラス

職人たちは素材を見極め、竿の上げ下げや回転を駆使して「薄吹き」と呼ばれる技法を用いて、ガラスを薄く吹き上げます。この技法により、ガラスはつるっとした質感を持ちながらも、波打つ水のような模様を持ち、音の広がりに変化をもたらします。

5. なぜ、みしま風鈴はいい音がするといわれているのか

みしま風鈴の音色が特別な理由は、素材の選定と職人の技にあります。石英という硬い素材を使用しながらも、響きのある澄んだ高音を生み出すために、調合と製作技法に細心の注意を払っています。職人の手による微妙な調整が、風鈴一つひとつの音色に独自の響きをもたらし、聞く人の心に深く響き渡る音を実現しています。

溶けたガラスを引き延ばしていきます

また、伊豆の素材を使うことで、その音色には地元の風景が映し出されます。風鈴の音を聞くと、伊豆の旅の情景が目に浮かび、涼しさと共に懐かしさや穏やかな気持ちが広がります。

6. 暑い夏を涼しく暮らす

夏の暑さを和らげるために、日本人は風鈴の音を大切にしてきました。その涼やかな音色は、心地よい風を感じさせ、涼を呼び込む効果があります。手作り硝子 みしま風鈴の音色は、特に澄んだ高音が特徴で、暑い夏の日に耳にすると、まるで涼しい風が吹いてくるかのように感じられます。

風鈴の音を聞きながら過ごす時間は、日常の喧騒から離れ、心を落ち着かせるひとときです。自然の素材と職人の技が融合したみしま風鈴の音色は、夏の暑さを忘れさせ、心地よい時間を提供してくれるでしょう。

あとがき

手作り硝子 みしま風鈴は、日本の伝統と自然を大切にしながら、現代の生活に溶け込む音色を追求しています。その音には、伊豆の自然素材が生み出す特有の響きと、職人の熟練の技が込められています。風鈴の音を聞くことで、涼しさと共に心に安らぎと情景が広がるでしょう。

公園で一休み

今年で31年続いている、みしま風鈴の引き売りは、例年6月の最初の大安から8月まで三島市内のどこかで続けられます。
出会えたらラッキー
声をかけていただければ立ち止まります。

富士山の伏流水が湧き、冷たい水が流れる三島で、みしま風鈴の音色を聞きながら、日本の夏の風景や自然の美しさを感じていただければ幸いです。この夏は、手作り硝子 みしま風鈴の音色とともに、涼やかで穏やかなひとときをお過ごしください。

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